とても楽しめた物語です。
神楽と浅間のどちらが主人公なんだろうかと興味津々で読み進めていったのですが、両方でした。
DNA操作システムを挟んで表裏一体の立場で事件を調べて行きます。
もっとも神楽にとってはとばっちりというか、巻き込まれですけど。
ただ崖っぷちゆえ、戸惑いの中にも鬼気迫るものを感じられます。
人間の「心」は何処にある?
神楽、リュウ、スズランの三人の目(意識? 心?)を通して、描かれています。
深読みしなくてもスズランの存在が幻だということはすぐに気が付きます。
しかし彼女の出自には驚かされました。
心ってやはり脳の電気信号に過ぎないのかなあ。
それが個々人によって形成が異なるのかなあ。
こういったSF風味が少し入ったミステリーという東野圭吾の物語が好きだなあ。
それと帯の惹句の状態になるのが、全431頁の中で138頁。
惹句、行き過ぎだと思いませんか?
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