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2011年12月31日土曜日

この物語がよかった ‥‥勝手にベスト2

世の中、このミステリーがすごいなどのランキングが各種あります。
よく知らない誰かが選んだランキングもいいけど、じゃあ、自分は?
ということで、2011年に観た物語をランキングです。

1位:モールス /映画版
結局、ぼくのエリはまだ観ていないのですが‥‥
やはりアビーの可愛らしさと、そのうちに秘められた凶暴性、哀しみは印象的です。
DVDでたら買うぞ(BD再生機ないので)。



今日(2012/01/14)、たまたまiTunes Storeを開いたら、HDで購入orレンタルできるようになっている。だったら、断然、iTunesだ(メディアはいらない)。
モールス(字幕版)

2位:ゴーストライター /映画
この映画、始まってからしばらくして急に睡魔がやってきたんだけど、それを乗り越えたら物語が一気に展開します。
そしてどんな風に終わりを迎えるのだろうかと思っていたら、後味悪いと言うか、納得の終わり方。
その颯爽としている様は、かなり印象が強いものです。


本当は漫画と小説も入れたベスト5で考えていたんだけど、書籍を買うのも読むのも止めることにしたので、外してベスト2となりました。

2011年12月28日水曜日

漫画はどれくらい電子化されているのか?  ‥‥想像以上にひどい

手持ちの蔵書を処分する方向に気持ちが傾いているのだけれども、やはりこれまでの人生で収集してきたものを零にするのは、どこか後ろ髪が引かれる。
現在も、連載が続いている作品、これまで新作が発売されれば必ず買っていた作者は特に。
なので、真っ当な方法で電子書籍を購入できるのか、調べてみました。

以後、便宜上、電子書籍のうち活字本を電子書籍、漫画を電子漫画と表記します。

集英社
集英社マンガカプセルというケータイコンテンツはあるものの漫画限定。PCで読めるものはないみたい。
少なくとも、集英社のトップページおよびトップページから1クリックで行けるデジタルというページには記載がない。
多分、やる気ないな。
ZETMAN 桂正和
まあ、そもそも桂正和は名前を連ねている一人なので、どうしようもない。

講談社
講談社コミックプラスというポータルサイトからさらにデジタルコミックストアというサイトに1クリックで移動できます。
ここから電子コミックを読む権利を購入することができます。
ただし、閲覧期間が設定されており、値段は紙漫画よりも安価です。電子化されているから安価なのか、閲覧期間が限定されているから安価なのか、どちらなのか不明です。
漫画喫茶に行くことを思えば、妥当な価格だと考えることもできます。
Q.E.D. -証明終了- 加藤元浩
紙コミック40巻に対して電子漫画は39巻まで。最新刊は電子化されないっぽい。
COPPERION  井上智徳
電子化されていない。
銃夢LastOrder 木城ゆきと
電子化されていない。集英社からの移籍があったから、まだまだ手が回らないのか?
確かデジタル入稿しているので、技術的ハードルは高くないと思う(だからといって期待している訳ではない)。

小学館
ソク読み小学館という電子漫画のポータルサイトがあります。小学館のトップページから1クリックで移動できます。
講談社同様、閲覧期間限定で紙マンガよりも安価。
MOONLIGHT MILE 太田垣康男
しかし紙書籍で販売されているうち、22巻のうち電子化されているのは15巻まで。
15巻が発売されたのだが2007年8月30日なので、小学館の優先度がうかがい知れる。
MOONLIGHT MILEよりもメジャーだと私が思っている医龍はすでに全巻電子化されている。


白泉社
白泉社のトップページから1クリックでいけるのが、モバイル☆PCコミックページという電子漫画の紹介ページ。
ケータイでは読むことができる作品もあるが、PC向けはない。
ガラスの仮面 美内すずえ
有名作品だけあって、作品のサイトまで作られている。
でも電子漫画はない。

ebookjapan
世界最大の品揃えを誇る電子漫画の販売サイト。といっても、上記6作品の販売状況は同じ。
出版社が許可しないと(用意しないと)、取り扱えないという状況のようです。
閲覧期間の制限はありません。価格は紙書籍とほぼ同じ。

2011年12月26日月曜日

買わないと決めた  ‥‥何を? 本を!

逆明文化?
明文化?
もう、うんざり。

こういったスキャン代行業者の問題が大きく取り上げられる前に、すでに自分の持っている漫画や小説を依頼したことがある私。
別に売っていないから盗んだのではなく、紙書籍では保管しきれなくなったので、電子書籍に形を変えただけのこと。
そうはいっても、著作権者にとってはそれも違法、窃盗というのであれば、制度が整うまで待とうと考えていました(保管場所がないので、新規の紙書籍購入を止めれば、何とかなるだろうと言う目論見)。
それでも、大好きな物語を沢山創作してくれいている著作権者から盗人よわばりされたことには、どこか心に重くのしかかりました。

そして今日、私には到底理解できない考えを持っている「先生」を知りました。
紙書籍をこの世界そのものの「所有物」と言っているのです。

作品を作り出すという行為に尊敬をしているからこそ、紙書籍を新刊で買っていた自分。
この後何回読み返すかわからないけど、手放すのが惜しくて収納場所を作ってきた自分。
それでも収納場所がなくなったので、泣く泣く紙書籍として持っておきたいもの、電子書籍に変換せざるを得ないものを選別した自分。
そんな自分が、全てばからしくなりました。

そんな訳で、

電子書籍を許諾しないと明文化している著作権者および出版社の紙書籍は、今後購入しない

ことを決めました。すなわち、読まないと決めました。
明文化していない著作権者や出版社の物は、許可していると何らかの方法で確認できた場合に、買おうと思います(そんな方法あるのかなあ)。
いつもお世話になっているアマゾンさんとも疎遠になるんだろうなあ。

なんかこうなると、今持っている紙書籍も無用に思えてくる。
せっかくこの春に部屋の壁一面全てを本棚にして悦に入っていたけれども‥‥

五列全てに漫画を入れた。

以前に住んでいた自治体では、ゴミ焼却所に自分で持ち込んで焼却炉に捨てることが出来た。これなら著作権を侵害していないと自分で胸を張ることが出来る。
今の自治体ではそういったことが出来るのかなあ?
最善の廃棄方法を調べてみよう。

2011年12月18日日曜日

ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル ‥‥守るべき存在がある人間は強い

ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル
珍しくメジャーな映画を、公開早々、観てきました。
せっかくなので109シネマ川崎のIMAXで堪能してきました。

派手な展開を楽しめる映画でした。
モスクワ→ドバイ→ムンバイと、まさに世界を股にかける活躍のイーサン・ハント(とそのチーム)です。
美しい風景や爆破されるクレムリンを楽しめます。
それと脅威の自然、ドバイの砂嵐も疑似体験できます。
あんな所でソフトトップのカブリオレなんて乗ってはいけませんね。あっさりと砂嵐に持っていかれます(そのおかげでイーサンは現地調達できたのですけれどもね)。

クライマックスのムンバイ。
人と車でごちゃごちゃしている町での追いかけっこは、迫力があります。
M:i:IIIでのクライマックスは北京で同じようにごちゃごちゃとしていましたが、木や石の色で味気なかったけど、こちらはお国柄なのか彩り豊かで派手です。
見ていて、楽しくなります。

(現在)世界一高いブルジュ・ハリファの外壁を登る等のお約束は、今回も健在です。
特にクライミングに至る展開は、完全にお約束。
フルフェイス・マスクは不調に終わったけれども、コンタクトレンズ状カメラや磁石で浮遊するスーツなどは活躍。
それとゴーグルの伏線は、なかなか良かった。

常用するパソコンはMacBook Airで、イーサンのスマホはiPhone。
ところが追跡レーダー用の端末はAndroidっぽく、しかも上手く機能していなかった。
そこらへんが、個人的にはツボ。

娯楽映画なので、大きなスクリーンで楽しめて満足しました。

2011年11月27日日曜日

スティーブ・ジョブズ  ‥‥非凡になれない自分

私が努める会社の社長もそうだが、組織のトップに立つ人、会社を興す人というのは、良くも悪くも変人なのだと思った。
物事は表裏一体なので、一つのもの(現実の物質であれサービスであれ)作り出す執念は「こだわり」と評されることもあれば、非現実的な「わがまま」と評されることもある。
ジョブズ氏は、その繰り返しで会社を興し、商品を作り、サービスを創り出してきた。
それがよくわかる内容の本だった。

自分自身や周囲の人たちで、時に怒り出したり、時に泣きだしたりして、何かをするというのは見たことがないし、聞いたこともない。
実際にそうしているところ見てみたいと思った。

ジョブズ氏が禅に傾倒していることは知っていたが、傾倒という表現が生易しいんじゃないかと思うくらいだということは、意外だった。
Wikipediaで仕入れた知識によると、現在の禅は日本で発展し、世界に広まったんですね。
だから日本の禅を愛したんですね。

伝記を読むのはおそらく小学生以来。
ところどころ首をかしげる翻訳もありましたが、非常に読みやすい内容でした。
本人が病に伏していたとはいえ、生前に完成したものだからなのか、直近の事柄や高校~大学時代の内容が薄いのが残念。
それでも数年後もしくは十数年後に読み返すことでしょう。
その時、Appleがどんな状況になっているのかで、この本の内容の受け取り方もまた変わってくるんだろうと思います。

一番意外だったのが、あの有名な

Stay hungry, stay foolish.

が彼自身の言葉ではなかったこと。
まあ、誰の言葉であれ彼が気に入ったことは、まぎれもない事実なんですけどね。
そして、やっと得心の行く日本語に巡り会いました。

ハングリーであれ。分別くさくなるな。

「バカであれ」は、日本語としてクールじゃないと常々感じていたんですよね。

 

2011年11月19日土曜日

挨拶  ‥‥大事だよね

ちょっと呟いていたけど、今日はKODOMOの小学校で学校公開だった。
昔で言う、授業参観のことね。

今時は、丸一日公開されていて、好きな時間に見学することができます。
しかも自分の子供のクラスだけでなく、同学年の他のクラスや極端な話、全く関係ないクラスを見ることができます。

で、たまたま今日は仕事が休みだったので、参観に行ってきました。
正直、首を傾げざるを得ない状況でした。

授業の内容や進め方は、教師の個性があると思うのでよっぽどひどくない限り「そういうもんだ」と理解できます。まあ、KODOMOの担任はベテラン教師なので、その辺は安心です‥‥そうは問屋が卸さなかったのですけれども。

気になったのは、挨拶。
授業の始まりと終わりに挨拶がないんです。それと挙手して指名された時の返事もないんです。
授業の始めと終わりには日直が「起立、礼、着席」の号令は必須でしたし、指名されたら「はい、〜です」というのは絶対でした。
KODOMOに聞いてみたら、あまりやっていないらしい。
ドリフのコントで、「起立、着席、礼」で机に頭をぶつける、というのは爆笑だったのに。

仕事でも(今は私を含めて二人だけの職場だけど)、「おはようございます」「おつかれさまでした」のみならず、開店時には「じゃあ、始めようか」といった具合にけじめを付けています。
ベテラン教師 が担任が故に、気になります。
十把一絡げにされたくはないのだろうけど、「ゆとり」世代が挨拶一つできないといわれる遠因があるんじゃないだろうか。

機会があったら、担任に質問してみよう。

2011年11月13日日曜日

森川美穂コンサート「もいちど、綿棒投げたいですか?!」  ‥‥投げてきた! @morikawamiho


もいちど、綿棒投げたいですか?!

時が経つのは早いもので、前回のコンサート、美穂船じゃーから一年なんですねえ。
去年のコンサートでは25周年ということもあってか、姫様ズーム・インなどの最初期の楽曲も多かったのですが、今回は募集されたテッパンソングなど中心でした。
しっとりとしたバラードもありましたが、どちらかというとテンポの速いアグレッシブな楽曲が多かったです。

BE FREEのスタンディング、DOMINOのツースリー、お約束の展開を楽しんできました。
何度聞いてもBE FREEは元気になるし、リズム感が欠如している私にはツースリーと呼ばれるクラップは難しいです。

んで、マンボ・ソレイユでは盛大に綿棒をバラまいてきました。
今回は東日本大震災復興義援金に協力すると、記念品として森川美穂もいちど綿棒投げたいですか?!オリジナル綿棒(300本入り)がもらえるんですよね。
つまり、オフィシャルが現地調達させてくれた訳です。
やはり美穂姐さん(とスタッフ)は心が広いです。

また、来年もコンサートがあるとうれしいな。

2011年10月27日木曜日

波に座る男たち  ‥‥「男」たちの熱き冒険!

前半は海洋冒険譚なのか? このまま捕鯨冒険譚だけで終わるのか?
そんな漠然とした不安のようなものを感じながら読んでいました。
しかし、後半になって物語が一気に展開してきました。
先が気になって、どんどん読み進めていきました。
梶尾真治らしい、海洋冒険群像劇でした。

一番びっくりしたのが、表紙にもなっている女性、玲奈。
その他大勢、物語にアクセントを加えるだけの登場人物だと思っていたら、航海に出るくだりで存在感を増し、最終的には中心人物になっていました。
髪を切り「男」になるシーンなど、感涙ものです。

そういえば宮城県女川町は捕鯨が盛んだった土地です。
宮城県育ちの私は鯨料理を食べた記憶はないけど、女川にある資料館に行った思い出があります。
マッコウクジラの髭をお土産に買ってもらいました。
あとは国立科学博物館の出口にあるシロナガスクジラの像が圧巻です。

鯨料理、食べてみたいなあ。


2011年10月16日日曜日

積ん読、読んでく(その五で最終回) 10/11-10/16


有給消化期間も終わり、明日から仕事モードの日常に戻ります。
えっと、ちゃんと働けるかなあ。

小説
境遇

漫画
ガラスの仮面42〜45
いやあ、亜弓さんの目が見えなくなるとか、今後どんなふうに物語を収束させるんだろう?

ばるばら
ミューズに魅入られ、捨てられた芸術家という物語。
デカダニズムといえばそうだが、私自身はあまりそんなふうに感じず、あまり面白くなかった。

ゴブリン公爵
善悪は道具そのものではなく、使う者によって左右される。
手塚治虫の物語では、たびたびテーマになっています。
第一部の展開が面白かったのに、第二部につまらない展開になってしまったのが残念。

2011年10月13日木曜日

第13回親子でお座敷◆ゲームとお寿司  ‥‥親子で楽しめた。




すごろくやはボードゲームを中心に扱っているお店です。
これまで存在は知っていたのですが、自宅から高円寺は交通の便があまり良くないので、行ったことはありませんでした。
今回、たまたまゲームイベントを知ることができたので、KODOMOと二人参加してきました。

親二人と子供一人、親一人に子供二人など、何組か来ており、合計で15人くらいの参加者。そこにすごろくやのスタッフ三人が加わって、ゲームを遊んできました。

真ん中のテーブルに十数種類のゲームが、置かれています。
外国製のゲームがほとんどだったので、パッケージは外国語。そこに日本語の説明が添付されているというのが基本的な商品構成のようです。
ゲームに精通したスタッフが遊び方を教えてくれるので、説明書を読むことなく開始です。
適当に、やってみたいゲームを選んでいき、一緒に遊んでくれる人を募ります。

サファリツアー
トランプのスピードに似たゲーム。でも、ルールがよりシンプルなので見知らぬ人同士が、まず最初にやるのにうってつけ。

金庫破りのジギ
ハイ&ローを当てるゲーム。
獲得したお宝を「自分の金庫に入れる」というところがゲームを面白くしている。
KODOMOが意外に強気で進めていくことにびっくりした。

グラフィティ
親以外のプレイヤーがお題の絵を描いて、親は誰が書いたかを当てるゲーム。さらに親は気に入った絵一枚に加点できます。
子供二人、大人三人でやったので、誰が書いたかわからなくするために子供っぽく書くことも重要だった。
抽象的なお題をいかに描くかが、楽しい。


ワニに乗る?大いなる冒険
動物のコマを積み上げていくのが、楽しいです。
ゲーム盤にぶつからないように、サイコロを振るのも重要です。
イグアナ三匹のノルマが涙目だった。

モンスターのすむ家
カードで選ばれたモンスターをスタートからゴールまで誘導していくゲーム。
バーを使って、モンスターのコマを実際に動かします。時間内にどれだけのモンスターをゴールに到達されたかを競うので、正確且つ大胆に行うのがコツです。

魔法のラビリンスカードゲーム
指定されたマジックアイテムを得るために迷宮を行き来するゲーム。迷宮の通路には魔法の紋章が書かれており、その紋章を持つ(手札がある)プレイヤーに魔法をかけられると強制的にスタート地点に戻されます。
魔法の手札を集めるためには、誰がどの魔法を使われたのか(手札を持っているのか)を把握する必要があり、記憶力が試されます。
なかなか面白かったです。

千とひとつの宝物
プレイヤーはアリババとその仲間になって、盗賊の隠した宝物を奪っていくゲームです。
単純なルールながら戦略性もあり楽しめます。
四人でやったのですが、そのうち二人(大人)は無事逃げ出し、残り二人(子供)は盗賊に見つかりゲームオーバー。
逃げ出した二人のうち、私の方が得た宝物が多く勝利しました。

KODOMOが一番気に入ったのが、千とひとつの宝物だったので買って帰りました。
さっそくKAZOKUにルールを教えて、三人でやりました。
次にイベントが合った時には、家族全員で参加しようかな。

2011年10月11日火曜日

境遇  ‥‥残念な一作

うーん、いまいちの物語だった。
主人公の女性二人、晴美と陽子。それぞれの視点で物語が進んでいきます。
湊かなえの作品ではおなじみの形式。
しかし、読後に何も残らないこの感じは何だろう?
花の鎖で新たな方向性を感じたのは、錯覚だったのだろうか。

せっかくの絵本も物語の中で生かされていません。
いや絵本自体は重要な鍵をにぎるんですけれども、あえて冊子として作る必要が合ったのかなあ.。

そんなわけで、残念な一日になったのでした。




2011年10月10日月曜日

積ん読、読んでく(その四) 10/3-10/10

ああ、お休みも今週いっぱいで終わり。
来週から仕事始まるのだけれども、働けるのだろうか?

漫画
LIAR GAME9〜134回戦予選の感染ゲーム、4回戦本戦のイス取りゲーム。
相変わらず、作者の進行についていくのがやっと。でも、それが楽しい漫画でもあります。
この漫画はゲームの勝敗がついてから、まとめてコミックを買い、まとめて読んでいます。
そうしないと、以前の展開やゲームのルールを忘れてしまうからです。

イティハーサ

I
読んでいてShinkを思い出した。
絵がおどろおどろしいわけでもないのに、言い得ぬ恐怖を感じる。
しかも、これはまだ連載中で、何時完結するのかわからないという。
今後、どのようになっていくのか、楽しみでもあり恐ろしくもある。


いばらの王1〜6(完結)
残り1/3くらいで物語の核が見えましたが、面白かったです。
メドゥーサが実体を作り上げるという点が鍵でしたね。
あと絵柄が好き。

ジョジョの奇妙な冒険第6部 ストーンオーシャン1〜10(完結)
ジョースター家とDIOの因縁の深さを感じさせる。
空条承太郎&スタープラチナ・ザ・ワールドに帰結するのは第3部スターダストクルセイダースの人気ゆえなんだろうなあ。
個人的には第1部ファントムブラッドが一番好きだけれども、このストーンオーシャンはそれに次ぐ内容。
空条徐倫が素敵。



小説
モールス(下)

ヒポクラテスのため息



究極の判断力を身につけるインバスケット思考
クイズゲームのようで楽しかった。
著者が前書きで述べているように、問題集の形式となっている。
問題となる「案件」に対して、自由記述形式の「回答」をつくり、自分の回答と「一番近い選択肢を選ぶ」。その後、解説という流れ。
選択肢を選ばせるのであれば、著者なりの「正解」を示して欲しかった。
もちろん正解が一つでないとは思うのだが、選択肢があればどれか一つは「望ましい」ものがあると思う。



2011年10月9日日曜日

天声人語  ‥‥「三十一文字より十七文字」

 五七五七七の短歌より五七五の俳句(川柳)の方が作りやすかったし、教師うけした。そんな記憶がある。最後の七七の部分になると五七五で詠んだ部分を忘れてしまい、すっちゃかめっちゃかになったものだ。
 そういえばTwitterが流行りはじめたとき、短歌や俳句と関連付けて論ずる「文化人」がいたような気がする。あれはどうなったのかな?

2011年10月8日土曜日

天声人語  ‥‥「多分、まだある」

金曜日のニュースでiPhone 4S予約開始を伝える際、「スティーブ・ジョブズ氏が最後に残した」と紹介していた。しかし、私はあと2〜3個はジョブズ氏が深く関わった物があると思う。根拠のない妄想のようなものだが。

ヒポクラテスのため息  ‥‥夏樹さん、大好きです

ミステリと身構えるほど謎解きはなく、軽快に読み終えることができた物語です。
医療の現実を描き出していますが、重くとらえることなく読み進めることができます。

三ヶ月で病院の経営を劇的に改善できる妙案などあるわけはなく、読んだ人の多くが想像する結果になります。
ただし、主人公である風祭翔の最後の決断は、意外でした。
もっとも恋人、夏樹の存在があるがゆえなのでしょう。
夏樹さんのような女性、私は大好きです。

それにしても幅広い分野を題材にして物語を作り出している作者には、脱帽です。
丹念に取材をし、アイデアを形にしていっているのでしょう。

2011年10月7日金曜日

天声人語  ‥‥「死ということ」

 亡くなっている祖父母があり、お葬式にも出席したことがある。しかし、同居していたわけではないので、不謹慎ながら他人事であった。
 だから、市を身近に感じたとこはなく、骨の幸、不幸も想像できない。
 それゆえ、死を理解する時がくることを恐れる。

2011年10月6日木曜日

天声人語  ‥‥「過去の人なのか?」

オバマ氏には若い支持者が「多かった」。
すでに過去の人物なのか、支持層が変わったのか。
野田氏の支持層はどうなのだろう?
今のウォール街は法という防壁もあるようだ。

モールス  ‥‥物語はいいけど翻訳が変

映画「モールス」が面白かったので、原作も読んでみることにした。

原作を読んで冗長だと感じたのは、映画がうまく余計な部分をそぎ落としているからだろうか?
それでも、映画のいろいろな場面が頭に浮かび、楽しく読むことができた。

一番の相違は、エリが少年だったこと。
映画では少年をほのめかすようなことはなく、終始少女として描かれいただけに、かなり動揺した。

それにしてもひどいのはこの翻訳者。

村が飛びすぎる。

どうしたらこんな文が出てくるんだろう。
創造主目線か、おもいっきりファンタジーか。

そして、やはりモールスというタイトルは似あわない。
英語版のLet Me In(私を中に入れて)や原題に近いLet the Right One In(正しき者を入れたもう)のような邦題をつけられなかったのだろうか?

 

2011年10月3日月曜日

イティハーサ  ‥‥感涙しちまったぜ

物語はとっくに完結していたけれども、私にとっては今完結しました。

最後の最後、十数頁で行われるタネ明かし。
この頁数を「しか」ととるか「も」ととるか。読み手に大きく左右されると思います。
私にとっては、十分な量でした。
いろいろな疑問が氷解しました。そして、物語が半分(頁量として)も来ていない段階で、結末を示唆している点には脱帽です。

思えば、まだ高校生だった時、学校の司書の先生に教えられて出会ったこの物語。
先生に貸してもらったのがどこまでだったのか覚えていないけど、卒業後も物語を負い続けていたけれども、何時しか途絶えていました。
それが丁度第三部が始まったあたり。
第一巻を読み始めた今朝が、まるでン十年前のことのように感じられ、 感慨深い物があります。




天声人語  ‥…「シェー劇」

 大学でシェイクスピア劇部、通称シェー劇があった。英語で舞台をやっていたようだが、一度も見ずじまい。そもそも一作も読んだことがない。小説家でなく劇作家だったからだろう。
 漫画、鉄腕アトムのエピソード「ロビオとロビエット」、ガラスの仮面での「真夏の夜の夢」などを知っているくらいだ。「リア王」や「オセロ」「ハムレット」「マクベス」などタイトルを知っているものが、かろうじて数作。
 まあ、いい。

2011年10月2日日曜日

積ん読、読んでく(その三) 9/26-10/2

今週は映画を観に行った。一日に二本観たので、その日は充実した一日だった。
「読んでく」なのに映画が入っているのは、初っぱなからなので、無問題。

映画
モテキ
テレビ版同様のノリ。Perfumeとのダンスシーンがよかった。

セカンドバージン
鈴木京香さんはいつでも艶っぽい。

M:i:III(テレビ放送の録画)
観てないと思っていたら、観たことあった
奇抜で大胆な侵入方法が、いつも通り楽しめる。
で、似た映画というのはトゥルーライズ。




漫画
朧1〜2
言葉と言葉の力が全てを支配する世界というのが、とても魅力的。
連載中断というのは非常に残念。このままの世界感でどのような物語が続くか読んでみたかった。

ニライカナイ1〜6
朧を発展的に受け継いだ内容の物語。
人が人でいる為に何をするのか。何と戦うのかを描いた物語。
まさかクトゥルーまで持ち込んでくるとは思わなかった。
残念なのは特徴的なCGとトーンにより、何を描いているのかわからないコマが結構あったことかな。


小説
モールス(上)
映画の原作小説を図書館で借りてきたもの。
なかなかいい感じ。
現在、下巻待ち。


天声人語  ‥…「植物と道草」

 道草は好きだが、植物に興味はない。
 知らない言葉や物はこまめに調べるようにしているけど、なぜか植物にはそういった気持ちにならない。だから彼岸花は名前を知っていても、映像が頭に浮かばない。撫子と同じだ。
 そうそう、四季は道草にせずにやってきて欲しい。特に暑さよりも寒さに耐性のある私としては、冬はなおさらだ。

2011年10月1日土曜日

天声人語  ‥…「まるで貝のよう」

 口を閉ざし、何をやっているのかわからないのは、まるで貝のようだ。マスコミの過剰な反応を警戒して、ぶらさがり取材を拒むのはよいが、もう少し首相としての考えを伝え、行動を可視化して欲しい。
 そうでなければ、茶番といわれても、仕方が無いだろう。

2011年9月29日木曜日

映画「セカンドバージン」  ‥‥艶っぽいね鈴木京香さん


公式サイトを観ただけでは、テレビ版との関係がはっきりせず、不安と期待綯い交ぜで観に行きました。
どうやらテレビ版のラスト(もしくは冒頭)で、行が撃たれた時点で分岐する別物語のようです。最終回の最後の最後、どんな風だったか忘れてしまっているんですよねえ。

別途に横たわる行。
ずっとそばにいるるい。
この二人の愛をさまざまな形で表現しています。
正直、どう理解したらいいかわからない部分もありました。
そこは、るいこと鈴木京香さんの艶やかさで補われます(私の場合)。

私たちは死に抗うことはできない。
でも、愛した人を覚えておくことはできる。
それが、死に対するささやかな勝利。

るいさんの言葉なのですが、気に入った部分です。
行も言っていましたが「勝利」というのが、とてもるいさんらしいです。

 

映画「モテキ」  ‥‥ダンスがしびれる


テレビ版の最後は、抽象的というか「これから頑張るぞ」という終わり方だった。原作を知っている身としては、物足りなく感じたものです。
その点、映画版ではちゃんと(?)キスして終わります。
しかも何回もキスしています。ラストシーンだけで。
藤本幸世としては、もう大進歩で、大団円のわけです。


テレビ版は野波麻帆が出演するということで、観ました。
映画版は、Perfumeと森山未來のダンス・コラボレーションを観るためです。
映画館の大画面&大音響でのダンスは迫力がありますね。
この場面のために観に来た甲斐があったというもんです。



2011年9月28日水曜日

天声人語  ‥‥「今を生きる」

 H.G.ウェルズのタイム・マシンは、その結末に不条理さを覚えたものだ。映画は駄作だった。
 過去の「観光旅行」であれば行ってみたい時代は幾つもあるが、自分の人生をやり直したいとは思わない。もう一度繰り返す程、悔いの残る人生ではないし、未来から助言を得たい人生ではない。
 今という時間を精一杯生きているからこそ、だ。

 

2011年9月27日火曜日

天声人語  ‥‥「真円と楕円」

 焦点が二つある楕円とはうまく言ったものだ。平時ならば、焦点が二つ横に並んだ楕円は安定を見せるだろう。しかし、今は焦点(中心)が一つの、しかも真円でなければ上手く回っていかない。
 焦点が縦に二つ並んでは平時でも心もとない。

2011年9月26日月曜日

天声人語  ‥‥「野波麻帆」

 案山子は読めるし書ける。何故なら、その昔「案山子」という映像作品があり、主演が野波麻帆だから。物語はあまり面白くなかったけど‥‥。ちなみに柴咲コウも出演している。
 就職試験の都市伝説では「GNP」を「がんばれ ニッサン パルサー」と答えて受かったとか。経済指標の主役は「GDP」に移り、日産パルサーは消え去った。
 時代の趨勢を感じる。


2011年9月25日日曜日

積ん読、読んでく(そのニ) 9/19-9/25

今週は木〜日曜日と出かけていて、荷物の関係で本を持って行かなかったので、少なめ。

手塚治虫文庫全集
マグマ大使
最初はマグマだったのに、いつの間にかマグマ大使に呼称が変わっている。
そしてマグマ大使が妻子持ちだったとは知らなかった。

鳥人体系
SF叙事詩といった所。各話のタイトルはほとんど理解できないけれども、展開はとても面白かった。
特に赤嘴党の話が気に入った。

ボンバ
物語の陰湿さ、ボンバの迫力。人間の暗部を鮮明に描いている。

MW 1〜2
MWって確か数年前に実写映画化されていたような気がするけど、どんな風にしたんだろう?
そんな風に考える程、同性愛、猟奇といった中身が濃くなおかつ影のある物語だった。
最後の最後、兄が唇をあげてわずかにニヤリと笑う一コマに全てが収束している。

ナスビ女王
表題作のナスビ女王は今イチだったけれども、そよ風さん、ひまわりさんの連作は面白かった。

新世界ルルー
パラレルワールドと巌窟王をあわせた内容だなあと読んでいたら、手塚治虫がまさしくそのように解説していた。正解で何となく嬉しい。

2011年9月21日水曜日

天声人語  ‥‥「三尺玉」

 花火は目と耳の両方で楽しみたい。
 小さい頃、長岡の花火大会を間近で楽しみ機会が一度だけあった。その大きさと体全体で感じる音の波の迫力に感動した。
 また体験したい。

2011年9月20日火曜日

天声人語  ‥‥「違和感」

 行動をしている人々を悪く言うつもりはないが、原発反対運動に違和感を覚える。自分でもその理由がわからず、具体的に「これ」と言えないのがもどかしい。
 原発が危険であること、廃棄物の影響が子々孫々まで続くこと、それらをわかった上で、やはり必要だと考える私。自分も知人も原発事故の影響を直接受けていない為だろうか? 
 思考の日々が続く。

2011年9月19日月曜日

積ん読、読んでく(その一) 9/11-9/18

そんなわけで有給休暇の取得既刊に入っているので、積ん読を読んでいる毎日です。
特に今年に入ってからは、仕事で厳しい環境が続いたので、手塚治虫文庫全集がかなりたまっています。そのため、これらをまず読んでいます。

手塚治虫文庫全集
未来人間カオス1、2
友情と憎しみで始まった物語が、戦争を挟んで、大商人にまで昇華する構成はすごいなあ。
自然にいろいろな宇宙人が出ているのがすごい。
メタモルフォーゼ
一番最初の物語がカフカの変身をベースにしているのが、直球だった。
後半のインセクターの二編が気に入った。
鬼丸大将
元は原作付きだったのが、あれよあれよと言う間にオリジナルになったそうです。
手塚治虫特有の、差別された者の立志伝です。史実等細かいことは気にしないで楽しめます。
ジャングルタロ
初期に書かれた子供向けの作品なので、今の私の好みにはあまり合わず。
空気の底
物語はどれも面白かったが、それよりもシリーズ冒頭の導入文の方が印象的だった。
七色いんこ1〜3
第一話と最終話がつながるのはまるで輪廻転生を思わせる構成。
そして演劇知識の幅広さに感嘆。

KAZE完全版1〜4
未完だったKAZEが完全版として完結していたことを知ったのは、BOOKOFFで一冊105円で売られていたこの四冊を目にして。
しかも完結したのが2004年。
常に追っている作者ではないとはいえ、情弱だよなあ。
正邪、善悪、陰陽。そして、無邪気に灰色。
きっちりと纏められていました。


映画(DVD含む)
ゴーストライター
ピアース・ブロスナンがカッコイイ。

THE LAST MESSAGE 海猿
結果的に一人に頼ることになる組織ってどうなんだろう?
まあ深いこと考えずに楽しめるからいいんだけどね。


転職(リブート)です!!




新卒で入社したのが、ン年前。
いろいろな所でいろいろな仕事をしてきました。
今の自分があるのは、ペーペーの新人を厳しく指導してくれた先輩方、考えを支持してくれた後輩たちのおかげです。
本社で本部長として指揮しているF部長、九州の店舗で頑張っているMさんには、特に感謝しています。

以前から転職サイトを覗いたりしていましたが、ひょんなことから面接を受けることになりました。
履歴書と職務経歴書を作成する為に、社会人の自分としての棚卸をしました。
すると、今の会社をすぐに飛び出す必要はないけれども、他の会社で新しい業務に挑戦するという選択肢もあると真剣に考えるようになりました。

そんな中で、条件や環境がうまく合致した会社があり、挑戦することを決意しました。

既に今の会社での業務は終わっており、たくさん残っていた有給休暇を楽しんでいる所です。なにせ、まるまる二年分です(諸事情で、全部を取れないのが残念)。
毎月買っている手塚治虫文庫全集が今年に入って業務に追われて積ん読になり、それ以外にもなんやかやで漫画や小説が積ん読なので、それらを読む日々を送っています。

10月半ばから新しい会社で、業務開始。
リブートです。

最近読んだ小説の中身とタイトルが気に入ったので、リブートという言葉を借りました。

天声人語  ‥‥「虫の音」

 虫の音は聞いていて心地よいが、姿は見たくない。
 あの風貌と動きは、どうも好きになれないのだ。小さい頃は昆虫採集などしたものだが、いつのまにか苦手になっている。

2011年9月17日土曜日

天声人語  ‥‥「『ありがとう』と伝えよう」

 省エネ、エコの時代、話し言葉を簡略化、短縮化し人間が消費するエネルギー(カロリー)を少なくする‥‥というのはどうだろう?
 私が最も気になるのは「すみません」だ。例えばちょっと離れた所にある書類を渡してもらった時に「すみません」。おそらく「(あなたに手間をかけさせて)すみません)」といったような意図だろう。こういう時は感謝の意を込めて「ありがとう(ございます)」と言いたいし、言って欲しい。

2011年9月16日金曜日

天声人語  ‥‥「新税案」

 どんな税制であれ、すき間を狙って様々なものやサービス等が登場するものだ。ビール→発泡酒→第3のビールが良い例だろう。日本でポテチ税が導入されても、米や小麦を主としたポテチっぽい商品が増加するだろう。
 「健康の為」とタバコ税増税を掲げる厚労相だが、健康の為と言うなら酒税も整理したら良いのではないだろうか? 種類と濃度の二本立てを濃度のみに一本化すればいい。各種の出荷量の統計からうまく税収増につなげられるだろう。
 そんな風になっても、私は好きな酒を今と変わらず呑むけどね。

月刊NEO田畑智子  ‥‥しなやかさを感じた




発売日翌日に手元にAmazonから届いたものの、なかなか見る機会がなかった写真集。
普通の写真集でなく、ヌード写真集だから。
ヌードは基本的にいやらしいものなので、やはり見るのは一人の時でないといけないのです。
ちなみに購入したことはKAZOKUに伝えていますよ。

三十歳の節目での写真集。
女性らしいきれいな曲線の数々を楽しむことができました。
そして不思議と、

しなやかさ

を強く感じました。
水をはじく若々しさではなく、水を纏うようなしなやかさです。

インタビューも七頁あり、これまでの半生を知りました。
一度目の転機は、小学生の映画デビュー。
二度目の転機は、今回の写真集。
恋愛のことも書かれていました(週刊誌にスクープされたことありましたっけ?)。
結婚まで考えていた相手がいたとはびっくりです。

インタビュー頁のすぐ次の写真。大きくないんですけど、笑顔がとても素敵です。
そして残り三分の一くらいにある手を舐める仕草の写真が四枚続いています。
いやらしさを感じさせるこの四枚が、一番好きです。

ただ残念なのは、全体に平凡というか抑揚のない写真集だということです。
構成が悪いのか、写真家が悪いのか。
被写体が良いだけに、とても残念。

2011年9月15日木曜日

天声人語  ‥‥「お手盛り許すまじ」

 そもそもボーナスって業績に応じて出されるものでしょ。公益の名の下、救われている民間企業では零になって然るべき。火力発電の為の燃料費増加はわかるが、現状で利潤を得ようというのは、考えを疑わざるを得ない。
 人件費=コストという考え方には反対であるが、公害を招いた企業であることを、もっと自覚するべきだ。

2011年9月14日水曜日

ゴーストライター  ‥‥ゴーストにも命がある

ピアース・ブロスナンが出ているからというだけで、観に行ったゴーストライター
予想外に、面白かったです。

ゴーストライター、つまり元大統領の自伝を本人の口伝を文章し、本の体裁にする人が主人公です。
作家でも、記者でもないのに、前任者の死に疑念を抱いてしまったのが、物語の始まりと言っても過言ではありません。
ゴーストライターであるユアン・マクレガー(オビ=ワン・ケノービですな)は、丹念に仕事をしていたのですが、余計な好奇心はまさに、命取りですね。

謎解きそのものを楽しむ映画ではありませんが、その過程はサスペンスたっぷりで楽しめます。そして、

真相を知っても、口をつぐむ勇気を持つことが大切です。

謎解きにカーナビの履歴を使うのは、私にとっては初めての手法だったので、驚きました。
カーナビのとおりに運転して目的地にたどり着くのは、なかなかスリリングでした。
カーナビ使ったことないんだけど、目的地って確認できないの?
目的地が私邸だから、確認してもわからないか。
現地でもポストに届いた郵便物で、誰の家か確認していたもんな。

他には、米国人は英国人を一目で見分けられたり、授業中かのようにスピーチ中にメモを回したり、といった所がツボでした。

私にとって、ピアース・ブロスナンはジェームス・ボンドなので英国人。
秘密諜報員が首相になってしまったといったところです。
妙に感慨深いものです。

2011年9月9日金曜日

天声人語  ‥‥「勘違いをしているのではないだろうか?」

 復興の為ならば増税も仕方がない。そんな風に考える人が多いことは確かだ。しかし「 無駄をはぶいた後で」という前提条件がついていることを、政治家は理解しているのだろうか?
 閣僚の一人が言ったように(撤回したようだが)、被災地は正しく「死のまち」なのだろう。今やるべきことは復興の歩みを進めて行くことだ。被災者の身上を慮らない発言ではあるが、言葉尻をとらえて歩みを止めてはいけない。

2011年9月8日木曜日

リブート!  ‥‥読後がとても爽やかな一冊


予想外の内容だった。
大人の青春小説と言おうか、職業小説と言おうか。
著者が、金融機関でシステムエンジニアをしていた事を思い出した。

これまでの作品の傾向もあって「何時、敵が出るか?」なんてことを思いながら読み進めていて、途中で「そうではない」ことに気がつきました。
それが92頁。
早いのか? 遅いのか?

ある程度の規模のチームをまとめて業務を行うのは、どんな仕事でも共通していると思う。
そしてチームのメンバーは十人十色。
この物語のように万事が上手く行く事は少ない。
だからこそ、やりがいがあり、達成感を得られる。
その部分を上手く物語に取り込み、表現している。

もちろん、責任と権限のバランスが担保されてこそのリーダーだが。

天声人語  ‥‥「誠実」

 誠実に速やかな情報開示が大切だと思う。
 コップ半分の水を「もう」ととるか「まだ」ととるか。それは各個人が判断すれば良い。
 情報を操作しようとしたり、遅らせたりする事。
 それが、風評の元となる。

2011年9月6日火曜日

天声人語  ‥‥「想定外」

 こうも想定外の事が生じると、人間の想定できる事って、驚く程小さく狭いんだなあと感じる。だからといって絶望してばかりいられない。本当に想定できる事を増やしていくよう努めていかねばならない。

 地異(ちい):地震・噴火・洪水など、地上に起きる異変。地変。
 天変(てんぺん):天に起こる異変。日食・月食・雷・突風など。

2011年9月5日月曜日

天声人語  ‥‥「どじょう」

 どじょうに期待していないが、そろそろなんとかして欲しいという思いもある。
 政権交代で民衆等は自民党のようなことをやり、自民党は民主党のようなことをやっている。政党の構成員ではなく与野党という立場が行動基準の第一位になるのだろうか?
 そうであれば、政治家という専門職は不要だ。

2011年9月4日日曜日

天声人語  ‥‥「節電の夏」

 節電、節電と連呼された夏だったが、我が家は例年と変わらない夏をすごした。もともと日中はクーラーを使わず扇風機。だらだら汗をかいて夕食後、シャワーorお風呂。その後にクーラーの出番となる。ちなみに冬でも同じようなもの。

SLOE GINが美味しい。


SLOE GIN
Originally uploaded by ginfizzflickr

ディスカウントでもチェーンでもない、近所の酒屋さん。
この酒屋、メジャーなブランドだけでなく、マイナーなもの置いている。
この「マイナー」というのは私がマイナーだと知っていると言う事はなく、ある意味、怪しいものという事。
試飲して仕入れたのか、不人気なものを格安で仕入れたのか、750mL瓶500円で売っている。入り口近くで「格安コーナー。1000〜3000円のものが500円」と大々的(?)にやっている。
私はこのコーナーのお酒を色々買っては、失敗と成功を繰り返している。
特にワインは格差が激しいので、iPhoneで写真を撮って、○×を記録している(ラベルだけじゃ覚えられないんです)。

2011年9月2日金曜日

天声人語  ‥‥「自ら考える力」

 自ら考える力を身につけるのは、早ければ早い程良いだろう。
 もちろん最初は教えられる事が多い。教えられた事をもとに考えたり、新しい事を考えだしていく事が出来るか? この能力が社会では大きな分かれ目になる。
 出来る人程、自分の好きなように生きていけるだろう。

2011年9月1日木曜日

天声人語  ‥‥「良作」

 365日前後しか続かない駄作短編は不要。短編でも中編でも長編でもいいから、中身のある良作が欲しい。名作でなくてもよいから。
 「小沢氏的なもの」以上に「相田みつを的なもの」に嫌気のある私。


2011年8月31日水曜日

天声人語  ‥‥「夏の思い出」

天声人語

今回は七月に夏休みをとったこともあり、夏らしさを感じる事がなかった。里帰りも出来なかったし。
気がつけば、明日から九月。上半期の終わりだ。‥‥だ。

2011年8月30日火曜日

天声人語  ‥‥「ノーサイド」

天声人語

ノーサイドとはラグビーにおける試合終了の事。代表戦という試合が終わったといいたいのだろうが、試合相手への敬意が全く感じられない。世界一になった時のなでしこ宮間選手のように相手選手にかけよれないのだろうか?
民主党政権をノーサイドにして、総選挙をした方が良いのでは?
親とか反というのなら、いっそのこと反の人達が集まって、新しく党をつくったらいい。親の人々に「民主党」の看板をあげてしまえばいい。
大人げないか‥‥

2011年8月29日月曜日

天声人語  ‥‥「知恵と情熱」

天声人語

知識は学ぶことで増やすことが出来るが、知恵をつけることは一朝一夕には出来ない。長い年月で醸成されるものだろう。
情熱は自然と生まれるものだろう。
これらに欠ける人間が増えたのは、何故だろう。環境の変化の一言で片付けられない。しかし、原因が分からない。

2011年8月28日日曜日

卒業  ‥‥なにから? この支配から。

めでたく最終回を迎えた仮面ライダーOOO。

楽しめた内容ではあったものの、プトティラコンボは必要なく、タジャドルコンボをメインで、物語を描ききってくれればという無い物ねだりがあるのも事実。

さて、KODOMOがとうとうポケモンに興味を持つようになり、ニチアサがテレ東に取って変わられます。
私はポケモンはどーでもいいので、これを機にニチアサを卒業します。
ゴーカイジャーは絶賛放送中ですが、シルバーが鬱陶しいです。
ルカたんの魅力を消すぐらいに、鬱陶しいんです。

そんな訳で、とうとう(?)定期的に見るTV番組がなくなります。
個人的には、とても驚いています。
一時は見るのが追いつかないくらいに、深夜や夕方のアニメを観ていたのですから。
この辺りは昨今の「萌え」の絵柄や作風についていけないと言う事情もありますが‥‥。

そもそも、こんなことをブログで宣言することか?

2011年8月26日金曜日

天声人語  ‥‥「民主主義」

天声人語

51%の意見が全てであるというのは、確かに議会制民主主義の弱点であろう。だからといって、一人の意見がその他の全てを押さえ込むのは正常ではない。
しかしノーチェックという点では、現在の日本も誇れたものではない。何もやっていない、何もできないのだから。

2011年8月25日木曜日

天声人語  ‥‥「手とパン」

天声人語

手の温もりの大切さに私自身は何度も助けられている。特にKAZOKUの手に。手と手をつなぐだけで安心する。
ところで、小さい頃、アンパンマンの仲間にしょくぱんまんやカレーパンマンがいると言ったら、嘘つき呼ばわりされたことがある。その時の私が正しかったのか、今の私の思い出が前後しているのか、確かめる術はない。

2011年8月24日水曜日

天声人語  ‥‥「ドングリ、クリ」

天声人語

結局、背比べしているのは、いくつなのだろう?
大粒のクリが何かをなしとげたことはないと記憶している。そういえば、ダルマとクリは似ている。
首相は、頭に手足、全身を使って働いて欲しい。

2011年8月22日月曜日

天声人語  ‥‥「うわぁ」

天声人語

今日の内容には、何もひっかからない。
向田邦子も森繁久弥も七色とんがらしも。
七色とんがらしは、七味とうがらしとは違うのか?

2011年8月21日日曜日

天声人語  ‥‥「聖地」

天声人語

そうか高校野球終わったのか。
決勝戦で0-11なんて大差がつくもんなのか。

2011年8月20日土曜日

天声人語  ‥‥「観察日記」

天声人語

夏休み、朝顔の観察日記と言えば、宿題の定番だろう。
我が家でも昨年はKODOMOがやっていた。そういえば、今年はやっていない。5〜6月の猛暑で枯れてしまったのだっけ。
夕顔は、名は知っているけど、どんな花なのか、思い描けない。

朝な夕な:朝に夕に。いつも。

2011年8月12日金曜日

モールス  ‥‥LET ME IN

公式サイトでは「スリラー」となっている。
たしかにスリラーだけど、オーウェンとアビーとの恋物語です。
オーウェンの視点に立ったボーイ・ミーツ・ガールでもあります。

このオーウェンというのが内向的ないじめられっこ。
両親は離婚しそうで、アパートの中庭で一人で居ることが多い(らしい)。
でも、そこに引っ越してきたのが、裸足の少女アビー(雪の中でも裸足)。
そんな二人の会話。

「やりかえさないと」
「やりかえされる」
「そのナイフがあるじゃない」
「もっとやりかえされる」
「あたしがやっつける」

よくある会話だと思いきや、これが物語の全て。
物語の終わり近く、学校でのプールの場面。
ここで、しっかりと約束が果たされます。

物語は淡々と、とりとめもなく進んでいきます。
それゆえ、ラストシーンの哀しさが心に強く残ります。
そして今回の出来事も、アビーのなかではこれまで繰り返してきたことと同じで、これから繰り返していくことと同じなんだなあと。



天声人語  ‥‥「水分、塩分、糖分」

天声人語

熱中症対策は、この三つがポイント。水分を摂るのは必要だが、同時に塩分も摂らないと体内バランスが狂う。清涼飲料での水分補給は、糖分が多くなりがちなので注意が必要。
何事もバランス良く、過不足なくやるのが一番。
しかし、それが一番難しい。

2011年8月11日木曜日

天声人語  ‥‥「星空の美しさ」

天声人語

山頂で星空を見たことはないが、子供の頃、山や海のキャンプ場で星空を見たことがある。「プラネタリウムで見たような」星空に感動した。星の大小、明暗を実際にこの目で見たことは忘れない。
その思い出の時からン十年。星空は変わらないだろうか?

2011年8月10日水曜日

天声人語  ‥‥「一日一食は欲しい」

天声人語

三食のうち一食はやはり米が欲しい。カレーやチャーハンでもよいが、出来たら白米がよい。水分は少な目の方が好み。
米の先物取り引きは、高値ではじまったそうだ。
果たして、この秋の収穫はどうなるだろうか?

2011年8月9日火曜日

月刊NEO 田畑智子  ‥‥とても楽しみな一冊

おいがつくから美味しいの。
おい、おい。

CMで有名な田畑智子。
いや、有名になったのは「私の青空」だろう(CMの方が先なのだけれども)。

前にもいいましたけど、好きなんですよね。
彼女の顔というか、あごのラインというか、あごと唇のバランスというか、全体の雰囲気というか。
まあ、理由はなんでもいいんです。

テレビドラマや映画などには結構出ているのに、不思議と写真集はありませんでした。
タレント、アイドルではなく、女優だから?
ん、そうすると野波麻帆は‥‥。
まあ、いい。

ここ数年はテレビで見ることもなかったので(単発の役がおおかったようですね)、今回の写真集発売の新聞広告を見て、驚きました。
個人的には「やっと、写真集ですね」という思いなのですが、何とヌードだと(且つヘア・ヌード)。
写真集は欲しいけど、ヌードである必要はないんですよね。
それに「売れなくなってきたので全部出しました」感があるのも、購入を躊躇させます。

週刊現代8/20.27号の袋とじで一部見ることが出来るということで、買ってきました。
見ました。
迷わず、アマゾンでポチッとしました。
たった六枚の写真が、私の迷いを吹きとばしました。
それだけ、強い印象を植え付けました。



天声人語  ‥‥「血が出るからこそ」

天声人語

戦争を知らない私は、近代史、現代史に疎い。無知と言ってもよい程だ。
小、中学校で歴史を学ぶ機会はあったが、縄文、弥生時代からはじめて年度の終わりには授業時間が足りなくなり、明治時代以降は適当に流された。そこで、興味を持つことができなかったからだ。
私の世代は大なり小なり事情は同じだろう。切れば血が出るからこそ、正しい知識が必要だろう。せめて、我が子には出来るだけ「史実」を教えたい。

2011年8月8日月曜日

天声人語  ‥‥「読んだことないです」

天声人語

遠野物語だけでなく、柳田国男の著作は一つも読んだ事がない。私の興味の外だった。教科書にのっているのを読んだくらい。
これからも読むことはないだろう。

2011年8月7日日曜日

天声人語  ‥‥「蝉の声を聞いた」

天声人語

今日、この夏初めて蝉の声に気がついた。今までも鳴いていたのかもしれないが。いつのまにか夏になっていた。本当に「いつのまにか」だ。

蝉しぐれ(蝉時雨):たくさんの蝉が鳴いているさまを時雨の降る音にたとえていう語。
梅雨寒(つゆざむ):梅雨の時期に時々訪れる寒さ。梅雨冷え。

2011年8月5日金曜日

天声人語  ‥‥「興味ない」

天声人語

プロ野球中継でお気に入りの番組が中止になったり、時間をずらされたりした思い出が多いので、必然的に高校野球も興味がない。高校スポーツで、何故野球だけはTV放映があり、注目させるのか、理由を教えて欲しいものだ。
強引に物語を見出そうとする「熱闘甲子園」。被災県代表の時が、今から怖い(見るつもりはないけど、偶然というものがある)。

2011年8月4日木曜日

天声人語  ‥‥「必殺仕事人が好き」

天声人語

必殺シリーズを全て観たわけではないが、藤田まこと演じる中村主水が主人公のシリーズが特に好き。三味線屋や組紐、飾り職人等の面々も良い。なので、闇狩人(坂口いく)も大好きな漫画の一つだ。
一つの家に三世代が住む事も無くなった昨今、多くの世代に好まれる番組の重要度が下がったのかもしれない。
私自身が長く観た時代劇は「必殺」だけだ。

2011年8月3日水曜日

天声人語  ‥‥「円高」

天声人語

自己資金に余裕があれば、ドルなりユーロなり利用して、差益を狙うんだけど
  余裕が無い。

2011年8月2日火曜日

慈しむ男  ‥‥久しぶりに断念するかと思った

つまらなかったなあ。
プロットはいいけど、全体を通してリアリティが感じられなかった。
大風呂敷を広げるのはいいんだけど、そこに真実味が無いと薄っぺらな物語になってしまう。
その典型だと思う。

選評で、

本作が受賞作に推された理由としてはその取材力が挙げられる

とある。
本当に?
取材はしたけど、それを表現できてないということか。
特に警察関係の描写に、終止嘘くささがつきまとった。

あとがきで著者が、

これからシリーズで活躍させたいヒロイン、天羽眞理子の造形

と書いているが、それほど強い個性を持っていないし、物語の中でも右往左往しているだけだし。

シリーズ化されても手に取る事は無い。

天声人語  ‥‥「不透明」

天声人語

こう言った不透明な力が、原発への不安不信の原因なんだろう。今にはじまった事ではなく、原因は連綿と紡がれていたわけだ。
果たして信頼を取り戻せるのか。自分だったら、どうだろう? 何をやってもあげ足を取り、信じられない気がする。

2011年8月1日月曜日

天声人語  ‥‥「水の日と八大龍王」

天声人語

水の日は、水資源の有限性、水の貴重さおよび水資源開発の重要性について国民の関心を高め、理解を深める為の記念日。
八大龍王。1.難陀(なんだ) 2.跋難陀(ばつなんだ) 3.娑加羅(しゃから) 4.和修吉(わしゅきつ) 5.徳叉迦(とくしゃか) 6.阿那婆達多(あなばだった) 7.摩那斯(まなし) 8.優鉢羅(うはつら)
どれも初めて知った。

2011年7月27日水曜日

天声人語  ‥‥「奇跡にしてはいけない」

天声人語

奇跡:常識では理解できないような出来事(スーパー大辞林3.0)
なでしこに関わった人達全ての努力による優勝のはずだ。決して奇跡ではない。同じキセキなら、軌跡をしっかりと見るべきだ。
「フランクフルトの歓喜」と私は言いたい。

2011年7月26日火曜日

天声人語  ‥‥「議論をしよう」

天声人語

東京電力本社前を通ることがある。時々、なにやら叫んでいる集団を見かける。「原発全廃」と叫んでいる。
今、必要なのは全廃を声高に叫ぶことではなく、議論をすることだろう。もちろん、その前に政府、東京電力などが情報をつつみ隠さず出すことが必要だ。

2011年7月23日土曜日

ジェノサイド  ‥‥良き人格を形成しなければ

読み応えのある物語だった。

コンゴ、日本、アメリカの三ヶ所を舞台に、白兵戦、頭脳戦、情報戦が繰り広げられていきます。
コンゴでの主人公はジョナサン・イエーガーで、四人の傭兵部隊ガーディアンを率います。彼の動機は、治療法がなく特効薬もない病を患った息子を救うこと。
日本での主人公は古賀研人で、最初は亡父に巻き込まれる形だったものの、途中からは自らの医師で特効薬の合成に従事します。動機は、科学者の本分と患者を直接自分の目で見てしまったこと。
アメリカでの主人公はアーサー・ルーベンスで、ネメシス作戦をすすめる実質的な責任者です。しかしたった一人しかいない新しい種へのジェノサイドを防ぐために、少しずつ作戦の方向を変えていきます。

それぞれが自分の役割に全力で取り組むことで、物語は展開し、自分の目的を達成していきます。
三人と、彼らを取り巻く人々が結束することで、ジェノサイドは防がれます。
その過程が、とても熱いです。
誰かがほんの少しでも気を抜けば、ほんの少しでも計画を狂わせてしまえば、ジェノサイドが実行されていたでしょう。
それ故に、読み終えた時の安堵感はひとしおです。

細かなエピソードがさりげなく散りばめられていて、物語が佳境に入ったときに、そのエピソードゆえの展開が起きていきます。その度に前に戻って該当部分を探しだしながら、読み進めて行きました。
特に、人類学者ナイジェル・ピアースが「日本の援軍」という言葉を繰り返していて、研人のことだとばかり思っていたので、援軍の正体を知ったときには、ぐうの音も出ませんでした。
これもしっかりヒントが出ていたんですよねえ。

一番気に入ったのは、合衆国大統領科学顧問メルヴィン・ガードナーの言葉です(357頁)。物事の本質をついています。

恐ろしいのは知力ではなく、ましてや武力でもない。この世でもっとも恐ろしいのは、それを使う人格なんです。

天声人語  ‥‥「絶叫にも意味があったのか」

天声人語

私はラジオを聞く習慣がない。オールナイトニッポンなどを全く聞かずに生きてきた。音声だけというメディアに馴染めなかったのだ。そのためラジオよりもテレビ音声の方が臨場感があるというのには驚いた。ラジオは正確に伝える、語る、解説する風なのだろうか? だとしたら無意味と思われる絶叫解説もあながち無駄というわけではないのか。
ところで地デジになって、右上に放送局のロゴが出るようになったのは、電子透かしのようなものだろうか? 未だ慣れない。

2011年7月22日金曜日

どうぶつしょうぎ  ‥‥手加減できない

節電の夏だからというわけではないが、KAZOKUがKODOMOの為にと、どうぶつしょうぎというものを入手してきた。


どうぶつしょうぎ

その名前の通り、将棋の入門の入門。
というか興味を持ってもらうためのゲームですね。
私自身は、小学生や中学生の時にやって、一通りルールを把握していて多少の実戦経験がある程度。

コマの種類は五つ。
らいおん=王
きりん=飛車(但し、移動距離は一マス)
ぞう=角(但し、移動距離は一マス)
ひよこ=歩(相手陣地に入ると、にわとりに成長)
にわとり=金
きりん、ぞうは成りません。

縦四マス、横三マスの陣地で戦います。
相手のらいおんをキャッチするか、自分のらいおんが相手陣地に入れば勝ち。
二歩などの細かいルールはなし。

至ってシンプルです。
しかしシンプル故に、難しいです。

初めてやるときには、どれくらい手加減しようかと考えていたのですが、手加減できません。
いや、将棋に通じた人であれば出来るのかも知れませんが、昔とった杵柄で行っている私には真剣にやらないと負けてしまいそうです。
幸い真剣にやっているので、まだ不敗で、父親の面目を保っています。

小学校低学年のKODOMOは吸収が早いので、負けるのも時間の問題でしょうね。

天声人語 ‥‥「監視社会」

天声人語

盗聴、監視カメラなど「誰か」に監視される社会になっていくのだろうか? 防犯の術(すべ)は何かしら必要だが、盗聴は誤った術だろう。
日本で、このような事件が起きないことを願う。

オーディンの鴉のように反撃の術を身につけておかないと。

2011年7月21日木曜日

天声人語  ‥‥「白焼き」

天声人語

鰻の蒲焼きはもちろん好きだが、白焼きの方が好きだ。白焼きをわさび醤油で食べるのが、とても美味しい。
毎年夏はお盆に浜松の親戚の家に行っている。浜松といえば鰻。夜のお菓子、うなぎパイでも有名。お盆に集まった夜は鰻を食べるのが習わし。蒲焼きと白焼きをたらふく食べる。
今年はそれができないのが、残念。

2011年7月20日水曜日

天声人語  ‥‥「霧」

天声人語

中学生の時の山間合宿。ヒキコモリ系の私にはとてつもなくつらい登山があった。まあ、中学校の授業で行くくらいなので、大した山ではなのだろうが、とてもつらかった。
その下山時、急に霧が出てきて、瞬く間に視界がはばまれた。ほんの数メートル先も見えず、とても不安になった。
だからというわけではないが、山は苦手だ。

2011年7月19日火曜日

天声人語  ‥‥「初夏」

天声人語

夏の初めであり、初めての夏。
日中の日差しはますます強くなり、肌を焼かれるようになるのだろう。
雲にあこがれた時期がある。まさしく流転にあこがれた。しかし、雲は決して自由ではない。そう。風に流されているのだ。
自由にどこへとでも行ける風邪にあこがれる。

天声人語  ‥‥「粘り強く」

天声人語

彼我の差は、思ったより大きくなかったが、楽観視できるほど小さくなかった。それでもW杯を手にできたのは粘り強かったからだろう。
なでしこの粘り故、米国は決め手を欠き、幾つかの決定機を逃した。あざやかに決めた2点も追いつかれた。
早起き2回のド素人だが、ロンドン五輪が楽しみになった。

2011年7月18日月曜日

天声人語  ‥‥「人の心次第」

天声人語

水産業に携わる人々にとって、海への気持ちは様々だろう。
そうでない私には、その胸中を察することしか出来ない。「バカヤロー」と叫んで終わりにできる人は幸せなのだろう。
すべての人が海と和解できる日が早く来ることを願う。

2011年7月17日日曜日

天声人語  ‥‥「一部の心ない人たち」

天声人語

純粋に物事を楽しむ人にとって、邪まな考えを持ち行動する輩はとても迷惑だろう。しかし、興味のない者には、その差がわからないのだ。
メジロもそうだが、私にとって腹立たしいのはマナーのない喫煙者だ。愛煙家が肩身の狭い思いで喫煙所を探す一方で、平然とくわえ煙草で町を歩く。携帯灰皿を使えば、何処でも喫煙できると思い込んでいる者もいる。こういった輩が肺などを患うのは勝手だが、その治療費も保険で支払われると思うと、釈然としない。

2011年7月16日土曜日

天声人語  ‥‥「対案を出す政治家はいないのか?」

天声人語

菅首相はベストではない。ではワーストだろうか? 決してワーストではないだろう。では菅直人よりベターな人選はあるだろうか? もしくはベストな人選は? これもないだろう。
菅おろしに燃えている政治家で、具体的な立案をし、発表した人はいるだろうか? 残念ながらこれもいないだろう。
「反対」をするには「対案」を出すことは必須。行動を起こすのは、具体的な案を持つが故。あたりまえの事だと思うのだが、今の社会では違うらしい。

2011年7月14日木曜日

天声人語  ‥‥「甘い汁を吸うにはどうしたらよい?」

天声人語

政治ってお金がかかると言われているけれども、それ以上に稼ぐことができるようだ。県知事にも町長にも利害関係者がいるのだから。真っ先に再稼働の交渉が来るのも納得。
地元にとっては、自分たちの味方だと思っていたクラス委員長と副委員長が学校側の人だったようなものだろう。こんな状況では、机を並べて学んできた友人も信じられなくなるのではないだろうか?
校長の命で試験が行われるのであれば、すみやかに不正の内容に行って欲しいものだ。

2011年7月13日水曜日

天声人語  ‥‥「そう言えばよく知らない」

天声人語

上を向いて歩こうよ 涙がこぼれないように♪ の部分しか知らない。最後まで聞いたことがあるかも知れないけど、自覚がない。50年前では私が生まれる10年以上前。仕方がないのか世相に疎いのか。
私の応援歌は、森川美穂(コンサートに行くほどですから)のBe Free。本当にダウンした時は この両手 キミに貸すから♪ の部分がとても好き。さあ、力を出そうという気になる。
とてもマイナーな曲だけど。

2011年7月12日火曜日

折れた竜骨  ‥‥一気に読ませる力がある物語

剣と魔法のファンタジーがミステリとして仕上がっていることに驚き。
ファンタジー世界だけれども、ちゃんと世界のルールの中で謎解きされています。
その上、剣と魔法の醍醐味である戦闘場面まであります。
血湧き肉躍る戦いです。

物語は、殺された領主、ローレントの娘である、アミーナ嬢の視点で進められていきます。
探偵は異郷の騎士ファルク、助手は彼の従士ニコラです。
これがなかなか重厚です。
ファンタジーとはいえ所謂ハイファンタジーでなく中世ヨーロッパを舞台としているせいでしょう。
とても泥臭い描写もあり、とても楽しめます。

この三人以外にも、魅力的な人物がたくさん出てきます。
それこそ、騎士団や遍歴騎士、吟遊詩人など彼ら一人を取り上げてミステリ物語を一つ作れるほどです。

私には予想外の終り方です。
剣と魔法の楽しみが最高潮に達したと思ったら、即ミステリの最高潮でした。
堪能できました。

それとあとひとつ。
この本には目次があって、章や節それぞれに名前が付けられています。
そのため、解答編で明かされた事実を遡って確認するときに、該当部分を探し出しやすくなっています。
ミステリでこの配慮(?)はとても嬉しい。

天声人語  ‥‥「やま〜となでしこ七変化」

天声人語

男子サッカーを含め、ミーハーファン。A代表の試合くらいしか見ない。
そんな私は、14日午前3時の準決勝を見るつもりだ。今回の勝利でメダルは現実的な目標になり、あと2試合できるのだ。
スウェーデンも難敵だろうが、奮闘して欲しい。

ヤマトナデシコ七変化 (Original Cover Art) - Single - 小泉今日子 ヤマトナデシコ七変化- Single - 小泉今日子
ヤマトナデシコ七変化 (Original Cover Art) - Single - 小泉今日子

2011年7月9日土曜日

天声人語  ‥‥「和食って何?」

天声人語

スシ・ポリスはまだ四年前のことなのか。もっと昔だと思っていた。そしてお役所はつくづく「お墨付き」が好きなんだなあと改めて感じる。
日本食文化とはどの様なものだろうか? スシ、テンプラ、サシミといったところだろうか。これらは普段、いえで味わうことはほとんどない。寿司は幸い回るものがあるが、いわゆる「和食店」というのは気軽に行けるものではないような気がする。
それとも単に私の好みが一般的ではないだけだろうか?

2011年7月8日金曜日

天声人語  ‥‥「言葉の重み」

天声人語

ここにも言葉の重みを理解していない人がいて、驚きである。
事の大小、影響力の大小は様々あれど、どの会社でもサクラ行為はあるだろう。子会社の売り上げを立てるために、前倒しで購入するなど、日常茶飯事だ。
証拠の残りやすいメールで指示するとはなんともお粗末。社長はメモを見て開き直ったが、社長に指示を出せるのは、会長? OB?
今回の一件で全ての電力会社が信用を失ったことに、当事者たちは気づいているのだろうか?

2011年7月7日木曜日

天声人語  ‥‥「タイムシフトを賢く」

天声人語

震災直後、まだ電車の運行が大幅に制限されていた3月。確実に帰宅、出勤をするために、ほぼ定時に帰り、翌朝早く出勤をするという生活をしていた。
朝の約一時間を「残業」として働いていたのだが、効率が段違いだった。丸一日働いたあととは集中力が違っていたからだろう。もちろん、業務が残ってしまわないのが一番だが、可能なら朝の残業がお勧めだ。

描いていてい既視感があると思ったら、「生活サイクルを変えた  ‥‥時差出勤というわけではないけれども」というエントリを書いていた。

2011年7月6日水曜日

天声人語  ‥‥「言葉の重み」

天声人語

政治家は政治をするのが仕事のはず。ところが最近では保身ばかりを行っているように見える。この松本龍という政治家の保身は社会人とは思えず、小学生の言い訳よりもひどい。
「語気が荒い」のならば注意して言葉を選び、抑揚に気を使うべきだ。「B型で短絡的」ならば、思慮深く行動しなければならない。
こう言った人でも地元では「先生」であり、再選するんだろうな。

2011年7月5日火曜日

天声人語  ‥‥「互いが幸せになる方法を考えたい」

天声人語

もちろん全員が幸せいなることなどない。でも、そこからこぼれ落ちる人はできるだけ少ないほうが良い。「幸せ」は難しくとも「便利」なら、すぐに実行できるのではないだろうか。
常々思うのがエスカレータの効率化。エスカレータが以上停止するリスクを犯して駆け上がる人のために右側をあけ、左側に行列をつくる。左右に並んで、一段あけて立ち止まった方が、結果として効率がよく便利だと思う。
互いの便利を考えられないだろうか?

2011年7月3日日曜日

天声人語  ‥‥「音楽は難しい?」

天声人語

バイオリンの名器といえば、ストラディバリウス。世界に一つしかないと長いこと思っていたのだが、そうではないと知った時は少々ショックだった。600もあると見るのか、600しかないと見るのか。知っているバイオリニストと言えば、高嶋ちさ子さんだ。王道か邪道か、私にはわからない。
バイオリンを数える単位が丁だということを、今回初めて知った。

2011年7月2日土曜日

天声人語  ‥‥「溶ける夏」

天声人語

みちのく育ちの私は、暑さに滅法弱い。KODOMOも甲状腺異常じゃないかと思うくらい暑がりで汗っかきだ。唯一人、KAZOKUだけは暑さに耐性がある。
それでも毎年、日中はエアコンを使っていない。使ったらそれこそ家から一歩も出れなくなるからだ。日中は団扇や扇風機、汗ふきタオルで耐え、夜、風呂に入ってさっぱりしたところで、エアコンの稼動だ。
今年も、おそらく例年通りだろう。

2011年7月1日金曜日

天声人語  ‥‥「お墨付きの濃淡」

天声人語

墨の濃淡は様々だ。他人から見ればかすれて読み取り難くても、当人には濃くはっきりと読めるのかもしれない。一見何も書いていないようでも、あぶり出しかもしれない。
当事者間で合意が得られたのなら、まわりがとやかく言うことは出来ないだろう。ただし、今回の場合、「当事者」は首長と国だけではなく、そこに住む人々が含まれていることを忘れてはいけない。

2011年6月30日木曜日

天声人語  ‥‥「6月が終わる」

天声人語

6月は自分の誕生月だからか、なぜか愛着がある。梅雨で雨が多いのに水「無」月であったり(無は当て字)、紫陽花の鮮やかな紫色であったり、祝日が一日もなかったり(8月も祝日はないけど、社会人でなければ夏休みの真っ最中)。
一年の折り返しだけど、年度ではまだまだ1/4が終わったにすぎない。明日からの一歩を確実にすすめて行きたい。

2011年6月29日水曜日

天声人語  ‥‥「戦争」

天声人語

やはり戦争、武力行使は非道な結果を生む。それをわかっていながら行なってしまうのは、人間が愚かだからだろうか? 多くの人が、歴史に学べと言うのに、学ぶことができない。
平和な国、日本で生まれ育ち、神仏に精神的に依存しない私には、おそらく永久に理解できないだろう。

2011年6月28日火曜日

天声人語  ‥‥「爬虫類」

天声人語

自分の世話も満足にできないので、ペットを飼おうとは思わないのだが、もし飼うとしたらやはり爬虫類だろう。なので、ヌルリでもゾクリでもヒヤリでもなく、ソロリだ。音もなく這い寄るイメージだ。だいたいヌルリは両生類ではないだろうか?
上野の国立科学博物館で行われる「恐竜博2011」はKODOMOと一緒にいく予定。最近、恐竜に興味を持ち始めたことだし。

2011年6月27日月曜日

天声人語  ‥‥「極楽浄土」

天声人語

行けるものなら行ってみたい。
しかし、今はまだ早い。色々やりたいこと、物欲がわんさかある。
平泉中尊寺は子供のころ、家族旅行で行ったことがあるのだが、「行った」という記憶があるだけで、どんなところだったか、全く覚えていない。もったいないことだけど、当時、興味がなくても不思議ではない。
いつか、訪れてみたい。

2011年6月24日金曜日

C.M.B. 森羅博物館の事件目録  ‥‥断念

物語がつづいている間は、多少つまらなくなっても、多少中だるみをしても、コミックを買い続けています。
試しに第一巻を読んでみて「イマイチ」と判断したものは別です。
そして完結したあとに、もう一度、評価。
つまらなければブックオフへ、良ければ蔵書棚に陳列です。
ところがまれに断念を決意させる物語があります。

このC.M.B. 森羅博物館の事件目録がそれです。

Q.E.D. 証明終了が数学や物理学など主に理系学問のネタをもとに、推理物語が作らているのに対して、
C.M.B.は博物学や考古学など文系学問のネタをもとに、推理物語が作られています。
それは、わかるんです。わかるんですけど、盛り上がらないんですよね。

私は理系学問の学士ですが、文芸書などは人並みに読みますし、そもそもQ.E.D.にしろC.M.B.にしろ難しい内容を上手く昇華して漫画にしています。
興味深いネタも多いです。
でも、盛り上がらないんですよね。

一話完結でどの巻から読んでもわかる反面、終りが見えないんです。
C.M.B.は三つの指輪をめぐる謎解きがあるのかと序盤で(私が勝手に)勘違いしたため、肩透かしをされた感が強いです。
また既に完結しているロケットマンが、かなりお気に入りのお話だったので、それと比べてしまうというのもあります。

そんな訳で、C.M.B.はもうやめます。
まあ、わざわざブログにエントリする内容でもない?

 

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