、予知夢
は読んだものの、どんな物語があったか覚えていない。
容疑者Xの献身
ははっきりと物語を覚えているけど、ガリレオシリーズにする必然性は希薄。
ガリレオの苦悩
、聖女の救済
は未読(TVドラマでブームになっていた最中での出版だったので、天邪鬼)。
TVドラマを観て以来、湯川のビジュアルが完全に福山雅治になってしまったのだが、もともとはもすこし年上をイメージしていた。
今回も事件そのものに、湯川が関わる必然性は薄い。
しかし、そこに恭平という少年が関わってくることで、物語は大きく変わりました。
物理学者でなくとも、大人は自分の仕事や好きな事に興味をもつ子供には、寛容というか、大事にしたくなるものです。
今回の湯川はまさしく、それだと思います。
最後の場面、湯川が恭平に語りかけるその姿は、とても印象深いものです。
この「真夏の方程式」という作品は、柄崎恭平という少年の一夏の思い出であり、冒険譚です。