待ちに待った、福田和代の新作単行本です。
サスペンスというジャンルの中で、色々な題材で物語を書いている著者に感心します。
今回は自衛隊を中心にしたミリタリー・サスペンス(帯より)。
自衛隊と軍隊との違いというものを多少意識しつつも、とても楽しめる内容になっています。
主人公、遠野真樹が素晴らしいです。
ツンデレ要素を多く含みつつ、胆力と機転、優しさで様々な事態を乗り越えていきます。
もちろん一人ではなく、上司の力添えや同志の協力、あってのことですけれども。
それを得られるのも彼女の素質と努力によるものでしょう。
事件の重要人物、加賀山一郎に対して毅然とした態度を貫き、そのなかで彼の信頼(共感? 同意?)を得られたのも遠野真樹だからでしょう。
加賀山は信念に生きる素敵な人物です。
そして、それを苦にしない人物です。
そんな大人に、私はなりたいです。
個人的には福田和代の著作の中で、映像化希望ナンバー2です。
ナンバー1は、TOKYO BLACKOUTです(一番好きな著作でもあります)。
遠野真樹は、吉瀬美智子ですね。一番最初のライアーゲームの時のエリーのイメージで演じて欲しいです。
まったく、もう。
307頁のこの部分を、苛立ち感いっぱいで叫んで欲しいですね。
加賀山は、鹿賀丈史さんで。戦国自衛隊1549の時のように。
で、和美はオーデションに合格した新人女優のお披露目で。
およそ39時間の出来事ですから、上手く2時間ちょっとにまとめられると思うんですよねぇ。
「13 迎撃」の章なんかは自衛隊全面協力で実現しそうです。
もっとも実際に観たら、原作ファンとしてはがっかりなのかも知れないけれども。
えっと、ここで一応訂正です。
主人公は、安濃将文一等空尉であり、遠野真樹二等空尉は彼の一部下でしかありません。
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