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2013年7月13日土曜日

日経ビジネス 2013.7.15 敗軍の将は兵を語る を読んで。


なんか違和感の残る内容だった。
特に記事の半ば程。

一般用医薬品について、副作用のリスクが高い順に3つに分類。
~中略~
一方で厚生労働省令により、1類と2類についてはネット販売を一律に禁止しました。私は検討会のメンバーでしたので、当時の議論をよく覚えています。
~中略~
判決についてとやかく言うつもりは全くありませんが、省令の不備を指摘された点については非常に残念でした。「なぜ、もっときちんとした仕組みを国が整備してくれなかったのか。そうすればこんな事態にはならなかったのに」と率直に思いました。

この当人としては「省令の文言などを作るのは厚労省の仕事。検討会は仕組みを作るのが仕事」とでも言いたいのだろう。
でも、検討会に参加した時点で当事者になるのでは?

組織論に及ぶかもしれないが、日本薬剤師会の会員のどの程度が、会長と同じ意見なのだろう?

私自身は、多様な選択肢を用意して欲しい。

ネット販売で提示される説明に納得出来る人はそのまま購入すれば良いし、不安な人は対面販売に行けば良い。
すぐに欲しい場合はコンビニなりドラッグストアに行くだろうし(その中でもすぐに買える店とそうでない店を見極めると思う)、常備薬として不急の場合はネットを利用するなど「使い分け」ることも出来る。

また、気になったのは、高速ツアーバス事故を引き合いに出している点。
こんなところで引き合いに出されては、高速ツアーバス業界にとっては、よい迷惑だろう。
こういった時には、医薬品業界で過去に規制が緩和された結果こんな事になった、と言うような例を出す必要があるのではないだろうか?
むしろ、今話題のディオバンを引き合いに出し、より規制の強い医療用医薬品についても不正があるのだから、規制緩和には依然として反対であると言ってもいいだろう(原稿締切の関係で無理なんだろうけど)。

公益社団法人 日本薬剤師会という職能団体の会長の意見というより、和歌ノ浦薬局の社長の意見という印象が強かった。

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