NHKドラマの出来が良かったので、興味を持ち読み始めた。
原作の良さを上手くドラマ化していましたねえ。
どちらも尾形専務が美味しいところを総取りしていくのですが、その過程が違いますね。
原作ではひたすら命令を出すだけであり、全てが彼の思惑通りに進んでいきます。
その分、人物に深みが感じられません。
ドラマでは平太や西田とのやりとりを通して、彼の思いや熱さが伝わってきました。
一方、ドラマでは今一必然性のなかった園田でしたが、原作ではばっちり存在感がありました。しかも嫌な存在として。
最初は好青年なんだったですけどね。
それから三橋顧問と平太との交流も丁寧に描かれていました。
もちろんドラマでも描かれていたのですが、雰囲気が違いました。
負い目、のようなものがないのがいいですね。
そして少し謙虚というか、自分の無力感を味わっている。
原作→ドラマだとまた違った印象かも知れないけど、とても楽しめる物語でした。
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