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2011年1月12日水曜日

ソーシャル・ネットワークを見た  ‥‥怖いじゃなく不快だった

先日、日経エンタテインメント主催の試写会で、公開前から話題(?)のソーシャル・ネットワークを観てきました。

facebookというものが大体どんなものか知っているけど、どんな成り立ちなのか全然知らない。
blogやTiwtterなどはやっているので、そういった方面に感心は有る。
そんな立ち位置です。

まず、こう行った方面に興味がないと面白く無いですね。
例えば趣味として自動車に興味がない人が、TOYOTAの社史を観ても面白くないのと同じです(多分)。
物語はスピード感、カオス感がありながらも、ザッカーバーグの立志伝を上手く映像化しています。
そして淡い恋も。


事実を元にした創造物という事を踏まえて。

ザッカーバーグという人物は嫌いです。そして不快感たっぷりです。
冒頭、エリカという恋人にひどい事を言い、それが引き金で別れを告げられ、その鬱屈とした気分を酔いに任せてblogに書き込む。
こんな人物がどうしてエリカの恋人になれたのか不思議でなりません。
そしてウィンクルボス兄弟を出しぬき、facebookを完成させる。
その後もパーカーの復讐(というかちょっとした仕返し)に利用される有様。
ある一つの能力に極端に秀でている人は、その他の部分で大きな弱点を抱えている。
そんな描き方だったと思います。

ラストシーンでエリカのページにアクセスするのは純だから?
それとも未練がましいだけ?


私はサベリンの視点で物語を観ていました。
経営(経済?)を学ぶ彼にとっては、ザッカーバーグと創り上げたfacebookで収益を上げたいと思うのは当然ことでしょう。
そしてそれが二人の不和の原因となっていくのも。
ザッカーバーグがプログラムを全て書いたという点では彼一人が作ったのだけれども、彼のアイデアとそれを実現させるための環境を作ったのはサベリン。
やはり二人で創り上げたfacebookだろう思います。
残念なのは、サベリン自身が、

ザッカーバーグの唯一の親友だった

というような内容を話した点。
二人が親友だったの間違いないだろうけど、唯一となると言い過ぎなのかなあと思う。
友達の少ないザッカーバーグに対して、交友範囲の広い自分の方が素晴らしい。
そんな自慢みたいな心が透けてしまったから。


パーカー?
ペテン師ですね。この映画の中では。
お子ちゃまなザッカーバーグを上手く利用しています。


映画を観終えた直後は「怖い」と言ったけど、上手く物語を整理出来ていなかったですね。
主人公が不快なので、映画も不快となってしまいます。
でも、色々な賞にノミネートされる理由のわかる完成度の高い映画です。

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