バイオロギングサイエンス、Bio-Logging Science、動物が記録する科学
に携わる科学者による本書。
直接動物に記録計(データロガーと言われている)を取り付け、そのデータを読み取ることから始まる科学です。
得られるデータは加速度や位地情報など様々で、読み取った結果は、ごく当たり前のことから、とんでも無いものまで、これまた様々だそうです。
そのなかで、この本ではペンギンやウミガメ、アホウドリなどの研究結果から、動物の動きが、体の大きさや形に左右されるというが紹介されていき、その結果表題のような疑問が発せられている。
目次で一目瞭然なのだが、巨大翼竜は飛べないそうです。
少年の心を持った私としては残念な結果だけれども、化石が見つかっているのも事実。まだ人間が発見していない要素があることに期待したいものです。
この結論を裏付けているのが、いろいろな動物の生態を解き明かしてきたバイオロギングサイエンスの手法と筆者の研究結果です。
ペンギンもウミガメもマンボウも経済的に泳ぎ、ヨーロッパヒメウもオオミズナギドリも経済的に飛んでいるんです。
そして自力で飛び上がれない(飛翔性の)鳥は生きて行けないんです。
データロガーを取り付け回収する方法に四苦八苦するなど、生きた動物を相手にしているがゆえの苦労なども面白く紹介されています。
そのなかで、研究のためにどこへでも行く大学院生を「探検家」と称したのには、とても納得しました。
一番面白かったのがコラム「女は強し」だったというのは、秘密。
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