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2011年12月28日水曜日

漫画はどれくらい電子化されているのか?  ‥‥想像以上にひどい

手持ちの蔵書を処分する方向に気持ちが傾いているのだけれども、やはりこれまでの人生で収集してきたものを零にするのは、どこか後ろ髪が引かれる。
現在も、連載が続いている作品、これまで新作が発売されれば必ず買っていた作者は特に。
なので、真っ当な方法で電子書籍を購入できるのか、調べてみました。

以後、便宜上、電子書籍のうち活字本を電子書籍、漫画を電子漫画と表記します。

集英社
集英社マンガカプセルというケータイコンテンツはあるものの漫画限定。PCで読めるものはないみたい。
少なくとも、集英社のトップページおよびトップページから1クリックで行けるデジタルというページには記載がない。
多分、やる気ないな。
ZETMAN 桂正和
まあ、そもそも桂正和は名前を連ねている一人なので、どうしようもない。

講談社
講談社コミックプラスというポータルサイトからさらにデジタルコミックストアというサイトに1クリックで移動できます。
ここから電子コミックを読む権利を購入することができます。
ただし、閲覧期間が設定されており、値段は紙漫画よりも安価です。電子化されているから安価なのか、閲覧期間が限定されているから安価なのか、どちらなのか不明です。
漫画喫茶に行くことを思えば、妥当な価格だと考えることもできます。
Q.E.D. -証明終了- 加藤元浩
紙コミック40巻に対して電子漫画は39巻まで。最新刊は電子化されないっぽい。
COPPERION  井上智徳
電子化されていない。
銃夢LastOrder 木城ゆきと
電子化されていない。集英社からの移籍があったから、まだまだ手が回らないのか?
確かデジタル入稿しているので、技術的ハードルは高くないと思う(だからといって期待している訳ではない)。

小学館
ソク読み小学館という電子漫画のポータルサイトがあります。小学館のトップページから1クリックで移動できます。
講談社同様、閲覧期間限定で紙マンガよりも安価。
MOONLIGHT MILE 太田垣康男
しかし紙書籍で販売されているうち、22巻のうち電子化されているのは15巻まで。
15巻が発売されたのだが2007年8月30日なので、小学館の優先度がうかがい知れる。
MOONLIGHT MILEよりもメジャーだと私が思っている医龍はすでに全巻電子化されている。


白泉社
白泉社のトップページから1クリックでいけるのが、モバイル☆PCコミックページという電子漫画の紹介ページ。
ケータイでは読むことができる作品もあるが、PC向けはない。
ガラスの仮面 美内すずえ
有名作品だけあって、作品のサイトまで作られている。
でも電子漫画はない。

ebookjapan
世界最大の品揃えを誇る電子漫画の販売サイト。といっても、上記6作品の販売状況は同じ。
出版社が許可しないと(用意しないと)、取り扱えないという状況のようです。
閲覧期間の制限はありません。価格は紙書籍とほぼ同じ。


調べてみて思ったこと。
漫画は作者と出版社が密接に結びついているので、出版社のサイトを調べれば、ほぼ把握できました。
結果論ですが、ebookjapanで調べても電子漫画がなければ、電子化されていないと考えて良いのが現状のようです。

小説など活字本に関しても調べようと思ったのですが、こちらは漫画と違って一人の作者がいくつもの出版社から作品を発売することが当たり前。漫画の方を調べただけで、精魂尽き果ててしまいました。

現在、新作が出たら必ず買っている作者は、東野圭吾氏、福田和代氏、湊かなえ氏です。
この中で明確に電子書籍に反対しているのは、東野圭吾氏のみ。もう買うことも、読むこともありません。
他のお二方の場合は‥‥やはり買わないし、読まないと思います。購入したら、しっかりと処分する必要があるからです。
古紙回収に出す→犯罪者(もしくは盗人)に抜き取られる→ 犯罪者(もしくは盗人)がスキャン代行業者に依頼→海賊版流布
古本屋に売却→ 犯罪者(もしくは盗人)が購入→ 犯罪者(もしくは盗人)がスキャン代行業者に依頼→海賊版流布
上記のようなことが想定される以上、うかつに自治体の古紙回収や売却もできません。
著作権を守らなければなりませんから。

そして著作権者や出版社を購買という形で支えていたのが、とても馬鹿らしくなる結果でした。
今後、彼らの収益につながる行動は、やめよう。
紙書籍も電子書籍も、購入するのはやめよう。
図書館で借りたり、漫画喫茶に行ったりすることもやめよう。



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