何のきっかけだったか、夢野久作の少女地獄を読みたいと思いました。
amazonさんで調べたら、1976年出版。
もしかしたら、青空文庫にあるんじゃないか?
案の定。
私が活字本を読み出したのは、社会人になってから。
高校生まではもっぱら漫画。
大学生は漫画を読みつつ、暇があれば友人たちと真剣にバカなことをしていました。
そのため夏目漱石や宮沢賢治など、教科書に載っていたような作家の作品を読むことがありませんでした。
KODOMOが大きくなって、国語の宿題で「注文の多い料理店」を朗読するのを聞いて、そういえば当時好きだったなあということを思い出しました。
それから森鴎外の「舞姫」も詳細は忘れてしまっているけど、作者と作品名をセットで覚えています。
どれもこれも、青空文庫にあるんですよね。
SkyBookを使って、iPhoneで読んでいました。
このアプリの出来は申し分ないんだけど、いかんせんiPhoneでは情報量が少なく頁めくりが頻繁になり、ちょっと読みづらい。
iPadの購入も考えたけど、青空文庫リーダにするには豪華すぎる。今のところ、私と我が家では、用途が定まらないんですよね。
MacBook Airは軽くていいのだけれども、ノートパソコンでは読むときの姿勢が決められてしまうので、長時間はつらい。
中華Padは、以前に痛い目にあっている。
で、どうしようかなあと思っていたところで、急浮上したのがKindle。
近いうちにバックライト付きが出るとか出ないとか。
年内には、日本でサービスを開始するとかしないとか。
楽天が電子書籍ビジネスを始めるとか。
どっちにしても、出版業界のエコシステムに入るつもりは毛頭ないので、無問題。
Amazon.comでポチッとしたら、深圳→香港→東京と瞬く間(金曜の夜に注文して、月曜日の夜)にやってきました。
購入したのは、Kindle 4。
基本的に青空文庫リーダとして使うので、3Gは不要。
そして初期投資は少なくしたいということで、決めました。
以前にSonyのReaderを店頭でいじったことがあるのですが、タッチパネルではないことによる操作性は、大きなハンデはありません。その昔、MS-DOSを使っていましたからね。
Kindle Storeで本を買うとなると文字入力の頻度が高くなるのかもしれませんが、青空キンドルでPDFに変換した本を読むだけであれば、タッチパネルの必要性は感じません。
Kindle本体は軽くて小さくて持ちやすいのだけれども、裸で鞄に入れておいたらE Inkの画面が擦れて傷がつきそう。
一回りほど大きくなってしまいますが、携帯時のカバーを購入しました。
E Ink画面での文字は読みやすいですね(青空キンドルのおかげ)。
液晶と違って、ぎりぎりの角度からでも見えるのは良いことなのか、悪いことなのか。
試しにJコミでダウンロードした漫画を入れてみましたが、読みやすくはないですね。トーンの繊細な階調や模様がつぶれてしまいます。ベタが基本の、ドラゴンボ−ルならもしかしたら読みやすいのかも。
この環境がカバーを含めて1万円ちょっと。
ここにある作品がすべて読めるんだから。
そんなわけで、久しぶりに本のある生活を始めて、約一ヶ月。
素敵。
ところで、amazonとAmazon、kindleとKindle、どっちが正しいのだろう?
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