Wikipediaなどで予習しようかとも思ったのですが、ここは敢えて。
感動というのとはちょっと違うけれども、物語の力強さに圧倒されました。
主人公であるジャン・バルジャンという男が、神の愛に接し、理解し、行動し、そして神に赦される物語。
罪は消えることはないけれど、善行を積むことで赦される。
明確な信仰心がなく、自由というものが当たり前に存在する私には、理解できるけれども共感できない部分もあったけれど、それを含めて楽しめました。
三時間弱の長さを感じさせない映画です。
物語の冒頭と中盤で「Look down」という歌詞が出てきました。同じ「下を見ろ」なんですが、意味合いが違っていて、そこに当時の格差を垣間見ることが出来るような気がします。
印象に残った人達。
ジャン・バルジャンを執拗に追うジャベール。信念を持って生きる人は、とても強い。でも、一方でその信念が覆されると弱さになることを、まざまざと見せつけられました。
大人になる前、ジャン・バルジャンに救い出される頃のコゼットが、とても可愛らしいです。歌声も含めて。あんな娘がいたならなぁ。
反対にエポニーヌ。
子供の時はイマイチの容姿だったけど、素敵な女性に育ちましたね。
愛する人マリウスが自分を見ていないことを知っていても、なお彼のために生きるのは、とても強い証だと思います。それゆえ命を落としてしまうのは、観ていて悲しくなりました。
マリウスは結局はボンボンなんだすね。
「パンを盗んだ罪で19年服役」とあるけれど、盗みは5年で残り14年は脱獄して為らしい。うーん。
仮釈放中、神の愛を実践する司教に出会ったことで改心する。今、この時から、生まれかわるんだと決意して、仮釈放の書類を破り捨てて逃亡。うーん。
新しい名を持ち自分の会社を持ち市長にまでなった時に、ジャン・バルジャンとして赤の他人が捉えられた。彼を助けたいが、そうすると自分の地位を失うだけでなく、自分の会社の皆を路頭に迷わせることになる。悩み抜いた末、名乗り出る。うーん。
歌による演技が素晴らしいものでした。
通常の映画撮影とは異なり、実際に歌いながら生での収録を行ったとの事。
これが歌声に力や気持ちを吹き込んでいるんでしょうね。
iTunesには公開と同時サウンドトラックが発売されていました。
ぽちっと、購入しましたよ。
Les Misérables (Highlights From the Motion Picture Soundtrack)
Various Artists
価格: 1,500円
posted with sticky on 2012.12.28
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