前半は海洋冒険譚なのか? このまま捕鯨冒険譚だけで終わるのか?
そんな漠然とした不安のようなものを感じながら読んでいました。
しかし、後半になって物語が一気に展開してきました。
先が気になって、どんどん読み進めていきました。
梶尾真治らしい、海洋冒険群像劇でした。
一番びっくりしたのが、表紙にもなっている女性、玲奈。
その他大勢、物語にアクセントを加えるだけの登場人物だと思っていたら、航海に出るくだりで存在感を増し、最終的には中心人物になっていました。
髪を切り「男」になるシーンなど、感涙ものです。
そういえば宮城県女川町は捕鯨が盛んだった土地です。
宮城県育ちの私は鯨料理を食べた記憶はないけど、女川にある資料館に行った思い出があります。
マッコウクジラの髭をお土産に買ってもらいました。
あとは国立科学博物館の出口にあるシロナガスクジラの像が圧巻です。
鯨料理、食べてみたいなあ。
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