Analytics Flickr-Exif

2012年7月22日日曜日

GSAへの旅 中巻  ‥‥わくわく、どきどきを思い出す。 #gsa2012

上巻より続きます。

7/15(土)はGSA当日。
GSA(Geo Space Adventure)は各回20人程度の定員で、両日合わせて1,000人位が見学できるようになっています。ツアー形式で、ずっとボランティアのガイドがついています。
とても高価で繊細な計測機器、迷ったら生きては抜け出せないであろう入り組んだ坑道などなど、常に公開できるものでもないのでしょう。
集合場所は、神岡振興事務所
GSAののぼりがあるので、一目でわかります。
ここから、スーパーカミオカンデのある施設の入り口まで、シャトルバスで行きます。
当然、ここも山道。

GSAののぼり




ほどなくして、施設入口に到着。
入り口は、一見するとトンネルです。
そして奥からは、冷気が漂ってきます。
これはホラーなのではなく、坑道(文字通り、山)の中が一定の温度に保たれているからです。
何せ事前の服装の注意として「気温が12~15℃なので、上着を必ず持ってくるように」とあるくらいですから。ガイドさんは、スキーの上着を着ていました。
それほど、寒いです。

でも、上着を着ていれば凍えるようなこともなく、ツアーを楽しめます。

坑道入り口


一番最初に神岡町及び神岡鉱山の歴史を、映像&寸劇で教えてくれます。
寸劇は、失笑するのもはばかられるクオリティなのですが‥‥赤いふんどし姿の男性が好きな方にはたまらないでしょう。

寸劇1


次は重機。
「はたらく車」にときめくのは少年だけでなく、大人も同じ。
坑道で動きやすいように全高を低く抑えたホイールローダー。
坑道を掘り進むためにダイナマイトを挿入する穴を掘る重機。
この二台が動きます(私たちの時はホイールローダーがご機嫌ナナメだったようで、エンジンがかかりませんでしたけれども)。
二台とも運転席に座ることができます。
少年の心を忘れない私は、大興奮でした。

ホイールローダー 穴空け重機



そして、スーパーカミオカンデ。
といっても現在稼働中なので、とても印象的な内部を見ることはできず、その上で原理の講義を聞くにとどまりまりました。
それでも二重扉(内部の環境を一定に保つため)を抜けて、研究施設内部に入るときには胸が高鳴りました。
一台だけ展示してある光電子増倍管の大きさにびっくりしたり、来訪した著名人のサインに感心したりしていました。

スーパーカミオカンデ実験区域 光電子増倍管


科学教室のようなものもありました。
霧箱を使って放射線の存在を見る実験、光の回折を利用したスペクトルを見る実験。
どちらも高校物理で学習したことですが、改めて可視化されると、腹に落ちました。
この実験も坑道の一部を使って行われていたのですが、見学コースの中で唯一鉱脈が見える場所でした。
壁面や天井を懐中電灯で照らすと、キラキラ輝く部分があり、そこが亜鉛の鉱脈だそうです。
写真を撮ったけれども、iPhoneのカメラでは役者不足だったようです。

亜鉛の鉱脈


坑道は最小限の明かりだけとなっていて、持ち物にも一人一個の懐中電灯とありました。
前方だけでなく、天井や足元などを思い思いに照らして、非日常の空間を楽しんでいます。
そして、すぐ近くにありそうで、なかなか存在しない空間も体験できます。
それは、真の闇。
日常生活では、部屋の明かりを消しても、外から何かしら光が入ってくるもの。たとえ、夜だとしても。
周囲に明かりが全くなく、合図とともに懐中電灯を消すと、真の闇を体験できます。
自分の手で自分の顔を覆っていても、まったく掌が見えません。
感触があるだけ。
不思議な感覚でした(1月に見たパーフェクト・センスという映画を思い出しました)。
いい大人が懐中電灯を消すと言うのに、デジカメの液晶画面をつけっぱなしにしていたり、フラッシュをたいて撮影したのには、あきれてしまいましたが‥‥思考能力というか想像力がないんでしょうね‥‥

スーパーカミオカンデの前身としてカミオカンデがありました。
カミオカンデの能力を大幅にアップさせて、新規に作成されたのがスーパーカミオカンデです。
そして、カミオカンデはカムランドとして再生し、別の使命を帯びています。
カムランドで行われている実験の説明も、受けることができました。
結構専門的な内容なので、ぽかーんとする部分が多いのですが、液体シンチレーションが紫外線できれいに発光するのには、感嘆の声でした。
液体シンチレーション 水


以上で、見学は終わり。
最後は、休憩所で軽食やお土産購入です。
これまでの坑道に比べて、広い空間が作られていて、神岡町の地元商店による出店があります。うどんやカレーなどが販売されていました。

休憩所

それから、GSAグッズ。
Tシャツや缶バッジなどなど。記念と支援のため、いくつか購入してきました。

GSAグッズ


感心したのは、運営スタッフにボランティアのガイド。
このイベントを楽しんでもらおうという気持ちが伝わってきました。
そして、バスが発車するときなど、ずっと手を振っているんです。
思わずこちらも手を振り替えしました。
「観光地の観光ガイド」のように達者ではないけど、イベントを楽しむことができるガイドとスタッフでした。

イベント内容は、難しい説明なども所々あるけど小学生であれば、それなりに楽しめると思います。
来年、もし当選したら、今度はKODOMOを連れて行こうと思います。

そして、下巻へと続く。

追記(2012.7.23)
そのほか諸々撮った写真は、flickrにまとめてあるので、興味のある方は是非。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Zenback