7月の14、15日に行われたGSA。GSAとはGeo Space Adventureという事。
19年前から毎年夏に行われているイベントで、神岡町にあるスーパーカミオカンデを見学できるというものです。
スーパーカミオカンデって、何かって?
それはニュートリノを発見するための装置です。
ニュートリノって、何かって?
素粒子の1つです。
素粒子って‥‥
際限なく続くので、この辺にしておきましょう。
10年前、日本人がノーベル物理学賞を受賞したことを覚えていますか?
小柴昌俊さんです。
彼が発案し作ったのが、スーパーカミオカンデであり、これによってノーベル賞を受賞したのです。
このイベントは誰でも参加できるのではなく、定員があり、つまり抽選です。
早朝や夕方であれば、倍率が低いだろうと予想し、応募。
結果、めでたく当選したので、参加してきたと言うわけです。
一日目は、移動日です。
東京から名古屋を経由して、飛騨市神岡町へと向います。
名古屋までは夜行バス、名古屋から特急で飛騨市に行き、飛騨市内では路線バスを使って神岡町まで行きます。
仕事が終わった13日の金曜日、夜、出発です。
十数年前には頻繁に夜行バスを利用したのですが、KODOMOが出来てからはなかなか利用する機会もなかったので、久しぶりです。
夜行バスは就寝時間=移動時間となり、バス代=交通費+宿泊費となるので、私はとても有用な移動手段と考えています。また、これまでの経験から、各座席が独立していて深くリクライニングできるタイプのバスを選ぶとぐっすり眠れます。ケチって、観光バスタイプのものにすると、眠れない上に体の節々が痛くなるので、お薦めできません。
特急はひだ11号を選び、名古屋駅を12:48に出発します。
バスで名古屋についたのが6:30位。
電車の時間まで何をするかと言うと、名古屋市内観光。
まずは腹ごしらえと言うことで、かの有名な喫茶マウンテンに向かいます。
コメダ珈琲をはじめとする名古屋のモーニングを、とも思ったのですが、コメダ珈琲は東京都内にも出店しているので、他に類を見ない喫茶マウンテンを選びました。
8時開店で8:30くらいにはお店に入ったと思うのですが、すでに二組、お客さんがいました。全員男性。全員甘味を食しているのは、このお店ならではなのでしょうか?
初体験なので、ゆっくりとメニューを見たのですが、どうしても「パスタ 甘口」に目が行きます。
そして、(おそらく)定番の甘口抹茶小倉スパゲティを注文。
待つこと少々。
webの方々で見るだけだったメニューが、自分の目の前に出てくると、ある種の感動を得られます。
味は思いのほか、不味くないです。
予想外に、ありです。
本来、抹茶は苦く、甘味とともにいただくものですよね。それがスイーツになるから、抹茶=甘いとなります。
しかし、この抹茶はしっかり苦いです。
苦いので、生クリームや小倉がトッピングされているのです。
ケーキのスポンジもパスタも、原料は小麦ですから。
甘口抹茶小倉スパゲティ、恐るるに足らず。
店員さんに「スタンプカードは持っていますか?」と聞かれました。
反射的に「持っていません」と答えたら、間髪を入れず「じゃあ、お作りしますね」と。
「旅行者だからいらない」という間もなく、店員さんは戻っていきました。
まあ、記念にもらっておくかと思い、手渡されたスタンプカードを見て愕然。
甘口抹茶小倉スパゲティは最弱だったとは。
今度名古屋に行ったときには、次のステップに進みます。
名古屋市交通局は、土日と8日(環境保全の日だそうです)はドニチエコきっぷというものを発売していて、これは市バスと地下鉄の全線で乗り放題となるもの。
大人が600円で、これは名古屋駅と喫茶マウンテンの最寄駅であるいりなか駅との往復料金に少しだけ上乗せした額だったので、迷わず購入。
名古屋と言えば、金のしゃちほこということで名古屋城にも行ってきました(途中、大須観音にもよったけど)。
名古屋城は観覧料を払ってでも、見学をした方がいいですね(いや、なかには観覧料を取る割には、残念な施設というものがあるので)。しかもドニチエコきっぷを提示すると、100円割引になります。
天守閣は再建されたものだと言うことは知っていたのですが、本丸御殿が現在復元工事中でした。
近世城郭御殿の最高傑作と言われ、資料が豊富に残っていたことから可能になったようです。
敷地に入ってすぐのところに、金のしゃちほこがでーんと展示されていました。
天守閣の上にあると、その大きさが分からないのですが、こうやって地上にあると造形も含めてよく見ることができます。
城の敷地内はうまく樹木が配置されていて、様々な角度から天守閣を見ることができるようになっています。
天守閣も最上階まで頑張って上ったのですが、大した眺望ではなく残念。
高層ビルが少なく視界をさえぎられることはないのですが、天守閣自体が高い場所にあるわけではないので、平坦な景色で表情のないものでした。
名古屋城から名古屋駅までは、観光ルートバス メーグルが来たので、これに乗りました。
外見がちょっと派手な路線バスぐらいに思っていたのですが、運転手直後の座席に座っていた女性に「こんにちわ」と挨拶をされたのでびっくり。反射的に挨拶をして、後ろの方の席に腰かけて、改めて前方を見ると「ボランティアガイド」と座席に書かれていました。
実際、バスが発車すると、右の景色、左の景色などいろいろ説明してくれました。
なかなか楽しかったです。
名古屋はまんじゅうの消費が日本一なんだそうです。
お昼ご飯は矢場とんの味噌カツを考えていたのですが、12時過ぎても口の中が甘ったるく、おなかがいっぱいのような気がしてしょうがないので、断念。
でも、味噌カツは食べたいので駅ビルの地下で味噌カツ弁当&名古屋赤味噌ラガーを買い込み、特急内で食べることに。
味噌カツは普通の味でしたが、この赤味噌ラガーが予想外のめっけものでした。
味噌の甘み、コクがうまくビールに出ていて、美味しかったです。
ひだ11号は名古屋駅から飛騨古川駅まで乗車。
飛騨市役所の最寄駅、つまり飛騨市中心街の玄関となる駅です。
Google Mapsであらかじめ見ていたので予想通りだったのですが、典型的な地方都市。
この飛騨古川駅から神岡町までは路線バスで移動するしかありません。
しかも駅についてからバスの時刻まで、1時間もあります。
それでも、駅前の観光案内を元にぶらぶらと歩いて回っていたら、丁度1時間。
うまくできているもんです。
山道の路線バスは、右に左に揺られるので本を読もうものなら、酔うこと確実。
車窓の景色を楽しみました。
一時間近く経って、目的のバス停 西里にたどり着きました。終点まで乗っていると、町のはずれまで行ってしまうので、このバス停で降りた方がよいと、駅の観光案内所で確認をしておいたのです(眼鏡っ娘+かわいらしい方言という強力コンボでした)。
神岡町は山間の町で、炭鉱を中心に大きくなったが今は人口が少なくなっていると言うのが、雰囲気や街並みから感じ取れました。
一日歩き回ったことと翌日が早いので、宿で食事&お風呂入ったら、早々に寝てしまいました。
と言うことで、中巻につづく。
追記(2012.7.23)
そのほか諸々撮った写真は、flickrにまとめてあるので、興味のある方は是非。
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