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2011年6月18日土曜日

PARTYstream for JAPAN  ‥‥学習する意欲を持ち続ける #pstream


PARTYstream for JAPAN 缶バッジ
日経ビジネス2010.3.22号の特集「人材育成の新潮流 大人も成長し続ける」のなかで中原淳氏と金井壽宏氏との対談と、「リフレクティブ・マネジャー 一流はつねに内省する」という書籍を知りました。更にその本の中で、ラーニング・バーの存在を知って以来、中原淳氏のブログなどをチェックしています。
今回のPARTYstream for JAPANというイベントもブログで知り、即参加を決めました。
どんなイベントなのか、当該エントリ「PARTYstream for Japan : 働き方・経営 × アート × 教育 × 科学コミュニケーション ポスト311を構想する」に詳しく書かれています。

様々な業種、年齢層、男女問わず、学習や教育、育成などというキーワードに興味が有る人達が集まるので、自分自身も磨かれるイベントです。
それぞれのプレゼンターの内容、中原氏のファシリテーションに関する内容を、リアルタイムでつぶやいていました。
ここでは、それをまとめておこうと思います。

これらのまとめは「私はこう受け止めた」であり演者の意見100%ではありませんので、ご注意下さいね。




開演&導入
人間の生活には二つの位相
ケ軸とハレ軸による共同体維持
PARTYStreamで日常を異化
ポスト311を描くためのきっかけつくり

聞いて
語り
消化


NPO法人カタリバ 今村久美氏
ハタチ基金
2001年に立ち上げ。
高校生の世代が意欲を持った進路選択ができるように活動。
進路の選択には、感情を動かす大人の存在が必要なのではないだろうか?
そのような存在を学びの場として提供していくべく活動している。

女川での活動
被災地で学びの場を確保する→避難所の空き場所を確保する→失業している教育者を雇用(3年を期限に)→自立を促す
女川原発に対する姿勢の違いが、教育者の在り方の違いにもつながっている。
それだけ原発は様々なところに影響を及ぼしている。


インターバル 中村淳氏
やる気は何処からくるか‥‥
1.個人の資質か?
2.ものの見方か?
3.他者との関係か?
私自身は2.の「ものの見方」が重要だと考えている。
物事を前向きに捉えてこそ、やる気が出てくる。
おしりに火がついた状態では、やる気でなく対処するだけ。


Tokyo Art Beat 田原新司郎氏、佐々木朋美氏
Tokyo Art Beat
アートスペース(美術館やギャラリー)をWebサイトで広めている。iPhoneアプリ2つ、tokyo art mapというフリーペーパーもある。 Twitterアカウントも運営。
興味の薄い分野なので、理解、共感できる部分が少なかった。

創作活動を行っている時間、実際に被災地で働いた方が役に立つのではないだろうか?
自分の業界は復興へ貢献できるか?→ YESと答えたのは37.2%だった。
商取引の多様化と個人の活動の多様化が、震災を受けて一般化、加速化しているのでは?

私自身は言われるまで気がつかなかったが、よく考えると、上記の事は震災以前から一般化、加速化していたと思う。
震災によって、周辺のものが強制的にそぎ落とされて、顕在化したのではないだろうか。


インターバル 中村淳氏
Knotworking(結び目づくり)
かりそめの「結び目」をつくり、問題対処を行う。問題対処を終えたら、結び目を解くこともある。
Networking(網目づくり)ではない。
自分一人でできること(自己効力感)
他人とできること(共同効力感)


日本科学未来館 池辺靖氏
館長は毛利衛氏。
サイエンス(科学)コミュニケーションとは?
科学者のコミュニティと科学者以外のコミュニティとをつなぐ。
社会の舵取りを科学を立脚点に考えて行く。

震災時に情報公開はいかにあるべきか?
地震予知は進んでいないが、本当に不可能なのか?
原子力は人間が制御できるものだろうか?
自然エネルギーは基幹エネルギーになりえるだろうか?
不確実な情報は本当にパニックをひきおこすか?
真実を語っているのは誰?

SPEEDI問題
機能不全だった?→原子力安全技術センターは文科省へデータは出している→ようやく公表→100mSvを超える地域が多かった→何が起こりうるか想定されないまま作られた欠陥品→過去の情報であるが毎日公開

価値ある情報が、その価値を理解されず、その情報を必要とする人に、すみやかに伝達されなかったがために、避けられるはずの放射線被曝が生じた。

情報はみんなのもの。どのような情報でもすみやかに公開すべき。情報のインタープリテーションは、市民に任せる社会へ。
私はこの意見に賛同。
こういった社会の実現はすぐには難しい。
自分の子供や孫の世代で実現できるように、私の世代ができることは?

「実用化段階の地震予知法がある」早川正士氏(電気通信大学)
時間の関係で、スライドがちらりと表示されただけだったので、改めて詳しく調べてみる予定。


インターバル 中村淳氏
日本に科学者は65万人で、意外に多い。
「科学」と「社会」のあり方
「科学者のしていること」と「科学でわかっていること」と。
強いリーダーに委ねるか?
みんなで考えるか? → インタープリター+メディア+成人の科学リテラシー=学び終えた大人の学習が必要となる


慶應義塾大学 高橋俊介氏
組織人事を専門にしている。
「緊急時における組織の意思決定」が今回のテーマ。

意思決定の大原則
意思決定に必要な情報:情報マネジメントの問題
意思決定する為の判断基準:経験知識とトレーニングの問題
意思決定して命令する組織権限:組織システムデザインの問題
これが重なるようになっているかが問われている。特に緊急事態では。
さらに、決めないことも一つの意思決定であると言う観点が重要。

例えば。
鉄道運行は中央集権型でこれを突き詰めるとゆりかもめなどの無人運行となる。ただし、情報は一箇所に集中させている。
飛行機のパイロットは現場権限型。パイロットにすべての情報と権限が集中しているので、緊急時の胴体着陸などと言ったことが出来る。ただしそれを実現させる為のトレーニングを繰り返す必要がある。

書籍紹介
「失敗の本質」
慎重性が低い日本人、あってはならないことという発想、コンティンジェンシープランが弱い日本
「タテ社会の人間関係」
全てを序列に収斂される発想、役割より序列
PM理論で言うところの「集団維持機能」が、「課題達成機能」に比較して重い企業


インターバル 中村淳氏
中央が全ての権限、情報、判断基準を持ち意思決定を行うモデル。
信頼低下が「閾値」に至るまでは「見かけは安心」だが、ある「閾値」を超えると「カタストロフィー」が起きる。
反面、社会の構成員それぞれが意思決定を行うようにするためには、各々のリテラシーが問われトレーニングが必要となるが、「絶対的な安心」を得ることが出来る。


同志社女子大学 上田信行氏、上田ゼミのみなさん
ワークショップ、ダイアローグを教育に導入している一人者。

可能性の教育学。
ヒントは、身体、にある?
これまでは、座って聞いているだけの学び。
これからは、立って表現して他の人とぶつかって、学び取って行く。

boundaryを拡張させる自信
creative confidence
performative confidence
social confidence

performance based learning

girls media band のパフォーマンスが素敵。
まさか会場全体で、踊って、歌って、風船をふくらませることになるとは思わなかった。
プレゼンは何かをプレゼントすること。
同志社女子大学、上田ゼミの学生さんの言葉。

パネルディスカッション
21世紀型コンテンツとは?
先生→子供という一方通行ではなく、双方向でお互いに教え合おうというスタンス。

科学コミニュケーションの問題点に関する私見を。
科学を社会の中で位置づけが定まっていない点。
定量的に役割づける必要がある。

科学的なコミニュケーションにおけるインタープリショナーとは?
今起きている事象の科学的な本質をわかりやすく伝え、共有し、問題の立脚点にすること。そして議論をして、解決、合意すること。

世の中が大きく変換するなかで、どのようなアートが出てくるか? どのようなアートを応援したいか?
一見際物にうつるアーティストが、実は時代の空気を敏感に感じ取っている。
アートを作った人と見た人、見た人同士、見た人と見ていない人などの間で対話が生まれる事を望む。

日本のトップと現場は仲良くなれるか?
日本の組織維持→空気を読んで仲良くやろうよ→内向きのムラ組織になる
トップと現場とが仲良くケンカをする必要がある。
物事の本質をつく人は、場の調和を壊してしまうが、その事が大切。そこから議論を発展させる。

以上。
この内容を4時間でやるのだから、終始押し気味で濃密な時間です。
そして、あっという間の4時間です。

それからカフェタイムで出されたサンドイッチがとても美味しかったです。

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